光らずともROG――ASUSTeK製ライザーカードが出回る:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
PCパーツの流通がストップする春節休み(延長前の)と重なった先週だが、それでも多くの新製品がショップの店頭をにぎわせている。ROG STRIXブランドのライザーケーブルや、32GBのDDR4 SO-DIMMなどが登場した。
グラフィックスカードは、1月下旬からAMDのRadeon RX 5600 XT搭載カードが複数登場している。先週はMSIからデュアルファン搭載の「Radeon RX 5600 XT MECH OC」と、ASUSTeKの3連ファン搭載モデル「ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING」が店頭に並んでいる。価格は順に4万3000円弱と4万9000円前後(税込み、以下同)だ。
ROG STRIXとMSI MECHのRadeon RX 5600 XTカードが登場
両モデルを入荷したパソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「2つとも人気のあるブランドなので、欲しい人はいると思います。ただ、GPU全体で見ると、人気が出るのはもうちょっと価格が落ち着いてからでしょうね」と分析していた。他店でも「低価格帯が税込みで4万円を切らないと」といったコメントが聞かれる。
一方、別の方向から目立っていたのがASUSTeKのライザーケーブル「ROG Strix Riser Cable」だ。長さ240mmのPCIe 3.0 x16対応ケーブルで、価格は7000円前後だ。RGB LEDは内蔵しないが、コネクター部にブランドロゴがあしらわれている。
近年の光モノやMOD PCといったPC内部を見せる自作トレンドから、ライザーケーブルの需要は数年前より着実に上がっている様子だ。
TSUKUMO eX.は「グラフィックスカードを左側面の目立つところに置いて光らせたいという人は一定数いますね。ライザーケーブルが爆発的に売れているわけではないですが、欲しい人は一定数います。このモデルもROGブランドでそろえたいという人に需要があるかもですね」という。
なお、PCIe 4.0をサポートするマザーボードで使う場合は、BIOS画面で接続するスロットをGen 3に変更する必要がある。
続いては、光り物の新顔を見ていこう。
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