Thunderbolt 3で4TB HDDにUSBハブ、M.2 SSDも内蔵可能な「FireCuda Gaming Dock」を試す:ノートPCの強い味方(3/4 ページ)
日本シーゲートから発売された「FireCuda Gaming Dock」は、単なるストレージ拡張にとどまらないドッキングステーションだ。その機能と性能をチェックした。
Gaming Dockのストレージはどこまで使える?
ここからは、内蔵ストレージの性能について確かめていこう。Gaming DockはThunderbolt 3接続で利用するため、マウスコンピューターのゲーミングノートPC「G-Tune P3」を使用した。
Gaming DockのM.2スロットには、容量2TBのM.2 NVMe Gen3 SSD「FireCuda 510 NVMe SSD」を装着している。FireCuda 510のインタフェースはPCI Express 3.0 x4で、フォームファクターはM.2 2280だ。転送速度は連続読み出しが毎秒3450MB、連続書き込みが毎秒3200MBである。
まずはCrystalDiskMarkによるベンチマークテスト結果からだ。G-Tune P3にはADATAのM.2 NVMe SSD「SX6000PNP」(容量512GB)が装着されているが、Gaming DockのFireCuda 510はそれよりも早いパフォーマンスでの動作となっているのが驚きだ。ストレートに、SSDの性能差が現れている格好だろう。合わせて利用できるIronWolf Proについては、一般的なHDDのパフォーマンスを示しているので特筆すべきところはなかった。
M.2 SSDについては外付けストレージとして使えるケースを用意し、FireCuda 510を接続して測定した結果も示しておくが、こちらもGaming Dockと通常のUSB 3.0接続で比較してみると、Gaming Dockに接続して利用した方が、よいスコアとなっている。
またThunderbolt 3接続でないと全体のパフォーマンスも発揮できないと説明書には書いてあるのだが、試しにGaming DockをUSB 3.0 Type-C接続でつなぎ、IronWolf Proのスコアを調べてみた。しかしHDDということもあり、それほど大きなパフォーマンスの差は出なかった。このためThunderbolt 3が使えないユーザーであっても、これからの拡張性を期待してGaming Dockを使うのであれば、さまざまなポートも用意されているので、利用する価値はあると言える。
最後に、実際のゲームタイトルでテストしてみよう。
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