グラフィックスカードの棚が埋まってきた! HDDとSSDはどうだ?:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
PCパーツショップのグラフィックスカード売り場が、久方ぶりに商品で埋め尽くされるようになった。GeForce RTX 3080もRTX 3070Tiも複数の在庫が見つかる。ただし、「まだ楽観は禁物」との声も多い。
PCパーツショップのグラフィックスカード売り場は、先週末の時点で枯渇具合がだいぶ緩和されていたが、今週末にかけてさらに回復した印象がある。
一般ゲーマーも転売グループも様子見層が厚くなる
開店から数時間経った夕方に、以前はまず見かけなかったGeForce RTX 3080搭載カードを複数ストックしている光景を幾度となく見かけたし、現行ラインアップのほとんどのGPUが「在庫あり」のまま並ぶ価格表も珍しくなくなっている。
在庫状況の回復の要因として客層の変化を挙げる声は多い。あるショップは「マイニングに不向きな仕様のカードが増えたことと、ビットコインの急落が重なり、集団で買い漁っていた層がレジに並ばなくなりましたね。転売ヤーも個人で動いている人たちはまだ多いですが、組織だった動きは止まったかも」と話す。
10日に登場したGeForce RTX 3070 Ti搭載カードの販売開始時も「一般ゲーマーの人の割合の方が多かったと思います。RTX 3080 Tiのときと比べて明らかに客層が若かったですから」(別のショップ)という。
長らく苦慮してきた転売行為の勢いが減ったことを喜ぶ声は多かった。しかし、引き続き警戒を続ける決意も同じ回数耳にしている。あるショップは「回復傾向にあるものの供給は相変わらず渋く、価格も高騰したままです。また、暗号資産の価格が再び上昇したり、LHR(Lite Hash Rate)の対応策が見つかったりしたら、元の状況に戻ってしまうでしょう」と気を引き締めていた。
そして、「ゲーマーや自作ユーザーは価格がもう少し落ちるのを待っている人が多い印象です。そして、転売ヤーやマイナーの人たちも動向の注視を続けている。何だかいろんな方向から様子見されている感じがします」とつぶやいた。
なお、発売されたばかりのGeForce RTX 3070 Ti搭載グラフィックスカードの動向は、週明けのアキバPick UP!でレポートしたい。
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