Lenovoが15.6型モバイルディスプレイを発表 ビジネス向けとコンシューマー向け:MWC Barcelona 2021
Lenovoが、2種類の15.6型モバイルディスプレイを発表した。スペック上はほぼ同一仕様だが、仕様書を見る限りはUSBハブの機能に違いがあるようだ。
Lenovoは6月23日(ヨーロッパ中央時間)、15.6型モバイルディスプレイ「ThinkVision M15」「Lenovo L15」を発表した。ThinkVision M15は2021年第3四半期中、Lenovo L15は2021年9月の発売を予定している。ヨーロッパにおける付加価値税込みの想定販売価格は、ThinkVision M15が299ユーロ(約3万9600円)、Lenovo L15が229ユーロ(約3万300円)となっている。
ThinkVision M15は、14型の「ThinkVision M14」をサイズアップしたモデルという位置付けで、Lenovoでは「ThinkPad X1 Extreme Gen 4」のような大画面ノートPCとより良い相性を持つ」としている。
一方、Lenovo L15はコンシューマー向けモデルで、スマートフォンの外付けディスプレイとしてカジュアルに使うことも想定している。
主なスペックは両モデルで共通だ。
- パネル:15.6型フルHD(1920×1080ピクセル)IPS液晶
- 応答速度:6ミリ秒(Extreme Mode)/14ミリ秒(通常)
- リフレッシュレート:60Hz
- 最大輝度:250ニト
- 接続ポート:USB Type-C×2(映像入力/電源入出力兼用)
- ボディーサイズ:約360(幅)×235.5〜245.5(高さ)×108.4(奥行き)mm
- 重量:約860g
映像入力はDisplayPort 1.2 Alternate Modeで行う。電源入出力は別のデバイスへのパススルー給電(電源→ディスプレイ→映像出力デバイス)にも対応しており、USB Power Delivery(USB PD)を使う場合は最大65Wの出力が可能だ。ただし、ディスプレイで幾らかの電力を使うため、実際に出力される電力は、電源本来の能力よりも若干低くなる。
仕様書によると、両モデルにはUSBハブ機能に違いがある。ThinkVision M15はUSB 3.0規格に対応する一方、Lenovo L15はUSB 2.0規格に対応している。
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