アキバに見る小型自作PCのトレンド:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
JonsPlus製のMini-ITXケース「BO 100」と「i100 Pro」が注目を集めている。大容量のSFX電源も選択肢が増え、小型自作PCの幅が拡大中だ。
先週、PCケースの新製品で目立っていたのは、JonsPlus(JONSBOのサブブランド)のMini-ITXケース「BO 100」と「i100 Pro」だ。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店が取り扱いを始めており、価格はBO 100が2万1580円で、i100 Proは側面にアルミパネルを採用したタイプが2万780円、強化ガラスタイプが1万8080円となる(税込み、以下同)。いずれもシルバーとブラックのバリエーションがある。
コンパクトで組み立てやすい vs レイアウト可変
BO 100は、キューブ型のボディーに革製のハンドルを付けたデザインが特徴だ。シャシーは背面方向にスライドできる仕様で、コンパクトながら組み立てやパーツ交換がやりやすい。マザーボードを水平に置く作りで、207mm/2段厚までの拡張カードが挿せる。ボディーサイズは約239(幅)×233(奥行き)×282(高さ)mm(ケーススタンドを除く)だ。
一方のi100 Proは約194(幅)×435(奥行き)×307(高さ)mm(ケーススタンドを除く)と、ブック型に近いサイズとなる。
内部のレイアウトを3パターンに変えられ、グラフィックスカードを垂直に設置したり、最大360mmまでの水冷ラジエーターを組み込んだりできるのがポイントだ。207mm長/PCI Express Gen 3 x16対応のライザーケーブルも付属する。「グラフィックスカード水平+水冷クーラー」の組み合わせ以外では、ATX電源も組み込める。
同店は「BO 100はコンパクトで作りやすく、かつ見た目も洗練されているので、今どきの小型自作の需要にマッチしていますね。一方のi100 Proは『小型でも高い性能を狙いたい』というニーズに柔軟に対応できるのが強みです。自分でレイアウトを選んで、水冷システムや長さ373mmまでのカードが挿せるので、こちらも作りがいがあります」とそれぞれを高く評価していた。
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