第6世代「iPad mini」実機レビュー Macを豊かにするプラスワン iPhoneの選び方を変える可能性も:本田雅一のクロスオーバーデジタル(3/3 ページ)
iPhone 13と同時発表の第6世代「iPad mini」は、ついにiPad Pro系の新しいデザインを採用。(第4世代)iPad Airのプロセッサを強化し、サイズを小さくした高性能なミニタブレットに進化した。その実力をいち早く試してみた。
大画面iPhoneを選ぶか、それともiPad miniと小さいiPhoneか
いつものハードウェア性能寄りのレビュー記事とは異なり、使い方や製品を評価するポイントに重きを置いて書き進めている。上位モデルに近い性能のiPadが300g以下となると、あれこれと手持ちの機材を見直したくなるからだ。
今年のiPhone 13シリーズはカメラの性能がさらに上がっているが、既にiPhone 11以降の端末を持っていれば、なかなか買い替えには踏み切れないだろう。あるいは買い換えるとしても、内蔵カメラにさほど多くを求めないのであれば、iPhone SEなどベーシックな機能のiPhoneにしておき、iPad miniをプラスワンする手もある。
予算が潤沢にあれば、iPhone 13 miniとiPad miniの「ミニミニコンビ」も悪くない。(Proではない)iPhoneの機能やスペックが向上しているので、最も大画面で機能と性能が充実したiPhone 13 Pro Maxを入手する予算を、思い切ってコンパクトなiPhone 13 miniとiPad miniへと変えてしまうという選択肢もある。バッテリーの持ちがよくなったiPhone 13 miniは、極めてバランスのよいコンパクトなiPhoneになったからだ。
いずれにしろ、OSの改良でタイトにMacとiPhone・iPadの世界が統合されてきた。年内には恐らくMacBook Proなどの更新もあるはずだ。Appleの製品を使うユーザーは手持ち機材をどう組み合わせていくのか、少しばかり長期的な悩みを抱えることになりそうだ。
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