Windows版「Office 365」「Office 2021」の新UIの本格展開がスタート
Windows版の「Office 365」「Office 2021」を構成する一部アプリにおける新しいユーザーインタフェース(UI)の展開が本格化する。当面の間は、設定を変更することで旧UIに戻すことも可能だが、順次旧UIは廃止される予定だ。
Microsoftは12月2日(米国太平洋夏時間)、「Office 365」「Office 2021」を構成するデスクトップアプリの一部において新しいユーザーインタフェース(UI)への「ビジュアルアップデート」を本格的に適用することを明らかにした。今後、対象となるOSとデスクトップアプリを利用しているユーザーには、順次新しいUIが適用される。当面の間は、旧UIに戻せる方法も用意している。
ビジュアルアップデートの概要
Office 365/Office 2021におけるビジュアルアップデートは、6月29日(米国太平洋夏時間)付で予告されていたものだ。Windows 11のUIデザインに合わせた見た目の変更の他、ウィンドウカラーをWindowsのテーマに合わせる機能(「ダークモード」を含む)など、複数の機能改善も盛り込んでいる。Windows 11の登場に合わせた取り組みだが、Windows 10で利用する場合にも適用される。
ビジュアルアップデートは、Office 365における「近日公開の機能(Coming Soon)」で「新しいエクスペリエンスを試す」をオンにしていたユーザーには既に適用されている。
新UIの適用対象となるサブスクリプションサービス/スイート製品は以下の通りとなる。
- Microsoft 365(※1)
- Office Home & Student 2021(日本未発売)
- Office Home & Business 2021
- Office Professional 2021
- Office Personal 2021
(※1)Office 365(デスクトップアプリ)を利用できる契約で、Windows 10またはWindows 11においてアプリを使っている場合。ただし、12月初旬段階では全契約の50%のみが対象となる
新UIが適用される対象アプリは以下の通りだ。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- OneNote
- Outlook(※2)
(※2)他のアプリで新UIを適用すると新UIになる(自身はUIの切り替え機能を備えない)
現時点において、他のアプリは新UIの対象外となる。
当面の間は旧UIへの切り替えも可能
新UIが適用された場合でも、当面の間は旧UIに「戻す」ことができる。手順は以下の通りだ。
- 新UIが適用されたアプリ(Outlookを除く)を起動する
- 何らかのファイルを開くか新規作成する
- ウィンドウの右上にある拡声器のアイコンをクリックする
- サイドバーが出てきたらスクロールする
- 「新しいエクスペリエンスを試す」のスイッチをオフにする
- UI変更対象アプリのウィンドウを全て閉じる
- UI変更対象アプリのどれかを起動して旧バージョンのスプラッシュウィンドウが表示されれば変更完了
新UIに移行したい場合は、上記と同じ手順で「新しいエクスペリエンスを試す」のスイッチをオンにすればよい。
なお、旧UIへのロールバックは当面の間の措置で、旧UIは順次廃止される予定となっている。新UIで不満点がある場合は、フィードバック機能を使って要望を寄せるようにしたい。
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