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まん防適用初日のアキバは嵐の前の静けさ?:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
まん延防止等重点措置の適用を受けた初日の秋葉原に、大きな変化は見られなかった。ただ、これからの変化を落ち着いて見定める静かな緊張感は漂っていた。
1月21日、東京都下でのまん延防止等重点措置の適用が始まった。当日の秋葉原は先週と同じ程度の往来が見られ、どこのPCパーツショップも「成人式明けから同じような感じ」だという。2021年夏に新型コロナウイルスのデルタ株が流行した際のような急激な変化はなかった。
「半年前の感じではないですね。ただ、これからでしょう」
それでも、各ショップで静かに気を引き締めている様子がうかがえる。オリオスペックは「平日はこれまで通りという感じでしたが、週末にどう変わるかでしょうね。皆、気にはしているでしょうから」と話していた。
これからの動きに注視するという意味で、今後長期の休みに入る旧正月シーズン(2022年の春節は2月1日)を見据えるコメントも多く聞く。あるショップは「コロナが収まるまではインバウンドは望めませんし、流通が止まる前にパーツをきちんと仕入れられるかという点のみ気にしています。現在も入荷するパーツはそれなりですが、型番単位で見ると予定通りに入荷していないものが結構ありますから」という。
長らく枯渇していたDDR5メモリは状況が上向いているし、Intel H670/B660/H610チップセット搭載マザーボードは、今週も複数のメーカーから多数のモデルが投入されている。それでも「1週間後はどうなっているか分からないですね。代理店レベルで混乱しているので、なかなか読めません」(別のショップ)という自体が水面下で展開していることは頭の片隅に置いておきたい。
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