税込み7580円! 上海問屋の60%メカニカルキーボードを試す(1/2 ページ)
かゆいところに手が届く製品を数多く発売している上海問屋から、60%キーボード「DN-916082」が発売された。メカニカルキースイッチを採用しながら、税込みで8000円切りのモデルを試した。
小型キーボードといえば、PFUの「Happy Hacking Keyboard」が代名詞的な存在で、長く人気を博している。そのような中で、テンキーやカーソルキーを大胆に省いた、いわゆる“60%キーボード”が各社から投入され、今でも選択肢が増加中だ。
筆者はこれまで「Razer Huntsman Mini」や「K65 RGB MINI」といった小型キーボードを試した他、日常的にはPFUの「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID」を使っており、新しい60%キーボードが発表されたときには、できるだけ触るようにしている。
今回レビューするのは「上海問屋 日本語73キー配列コンパクトメカニカルキーボード(TTC静音赤軸Ver.) DN-916082[DIPスイッチ搭載・交換キーキャップ付き]」(以下、DN-916082)だ。
従来モデルとなる「上海問屋 日本語73キー コンパクトメカニカルキーボード Gateron赤軸 DN-915598 [かな刻印なし・ゲーミング・高速タイプ・DIPスイッチ付き]」のキースイッチ変更モデルで、ファンクションキーやテンキーが省かれている。
メカニカルスイッチを搭載した他の60%キーボードが安くても1万数千円するのに対して、便利なデバイスを安く求められる上海問屋だけあって、税込み7580円とリーズナブルだ。
テンキーをなくした省スペースモデルながら必要十分なキーを備える
DN-916082の仕様は以下の通りとなる。
DN-916082製品仕様 | |
---|---|
接続方法 | USB(Mini USB Type-B) |
配列 | 日本語73キー配列(かな刻印なし) |
スイッチ | TTC silent red keyswitch V3(静音赤軸/リニア) |
対応OS | Windows7/8/10/11 ※macOSでの使用も可能 |
ボディーサイズ | 約337mm(幅)×104mm(奥行き)×37(高さ)mm |
重量 | 約519g |
主な材質 | プラ、メタル(トッププレートはアルミ合金) |
付属品 | USBケーブル(USB TypeーA→Mini USB Type-B、長さ約150cm)、交換用キーキャップ、キーリムーバー |
DN-916082のサイズは、約337mm(幅)×104mm(奥行き)×37(高さ)mmで、Deleteキーや英語/日本語(半角/全角)切り替えキー、Page Up/Page Downと矢印キーが独立して用意されており、同系列のモデルと比べると、やや横に長い印象だ。
キーボードは日本語73キー配列のため、いわゆる“60%キーボード”とテンキーレスの中間に近い存在で、フルサイズのキーボードよりも省スペースで使えるのが特徴だ。それでいながら、キーピッチは実測で約19mmと、一般的なキーボードのサイズは確保されている。重量は公称値で約519g、実測値で516gと少し重いが、バックに入れての持ち運びは可能だ。
省スペースキーボードなので、F1〜F12までのファンクションキーは、Fnキーと数字キーを押す組み合わせで入力することになる。この他、PrintScreenや「メディア プレーヤー」用のキーもアルファベットキーなどに割り当てられており、Fnキーとのセットで入力する。
ただしFnキーはカーソルキーのそばに配置されているため、右手の親指でFnキーを押しながら左手の指でF1〜F12などを指定できる。日本語入力時にF7を押してカタカナ入力にしたり、F8で半角にしたりといった指定はそれほど迷うことなく行えるだろう。
本モデルならではのイレギュラーなキー配列としては、キーボードの右上にあるDeleteキー(Insert)や半角/全角キー、PageUp(Home)/PageDown(End)キーがある。いずれもEnterキーやBackSpaceキー、Shiftキーと上矢印キーは少し離れて設置されているので、打ち間違いが起きにくいように配慮されている。
なおゲームなどで複数キーの同時入力を可能とする「Nキーロールオーバー」と、同時押しの際の誤判断を防ぐ「アンチゴースト」に対応している。Nキーロールオーバーについては製品サイトにキー数が書かれていなかったので不明だが、10キーまでの同時押しは可能だった。
有線接続で利用 ディップスイッチでキーの入れ替えに対応
キーボードは有線接続のみとなり、キーボード側のコネクターはMini USB(Type-B)、PC側のコネクターがUSB Type-Aでの接続となる。付属ケーブルの長さは約150cmあり、デスクトップPCの背面から取り回したとしても十分に対応できる。
コネクターは底面にあるが、そこからケーブルをはめ込むレールが用意され、コネクター部に直接負担がかからないようになっている。
底面にはチルトスタンドが用意されているが、立てると水平状態から実測で約5度の角度が付く。このあたりは好みの問題だが、筆者的にはスタンドを立てた方が打ちやすいように感じた。キーボードの四隅とチルトスタンドにはゴムが取り付けられているので、滑りにくい。
一部のキー配列変更は、底面にある3つのディップスイッチを利用する。スイッチ1はCapsLockキーとCtrlキーの入れ替え、スイッチ2はWindowsキーと左Altキーの入れ替え、スイッチ3はWindowsキーとFnキーの入れ替えができる。
続いて、キースイッチやキーの打ち心地をチェックしよう。
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