GeForce RTX 3090 Ti搭載カードが続々登場するも導入に踏み切れない3つのハードル:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce RTX 3090 Ti」搭載カードが、各社から続々と登場している。気にしている人は多いものの、購入には踏み込めずにいるという声も。それには3つの理由があるという。
Gainwardの「GeForce RTX 3090 Ti Phantom」を皮切りに、各社からGeForce RTX 3090 Ti搭載カードが続々と登場している。中でも目立っていたのは、ASUS JAPANの「ROG-STRIX-LC-RTX3090TI-O24G-GAMING」だ。価格は35万3000円弱となる。
水冷ROG-STRIXのRTX 3090 Tiカードが35.3万円で登場!
ROG-STRIX-LC-RTX3090TI-O24G-GAMINGは水冷クーラーを導入したモデルで、ラジエーターには120mm径のARGBファンを2基搭載している。
各ショップの評価は概ね上々で、あるショップは「ROG Strixシリーズの水冷モデルでこのお値段は案外お安い……とつい思ってしまいますよね」と話していた。このコメントはRTX 3090 Tiカード全体の動向も表している。
別のショップは「30万円台前半にまとまっているので、そうそう手が出せないですよね。RTX 3090と比べてそこまで値が張るわけではないですが、絶対値としてはやはり尻込みしてしまいます」という。
実際、注目度はそれなりに高いものの、売れ行き好調との声はまだ聞こえてこない。
加えて、消費電力と発熱もネックになっているという。TSUKUMO eX.は「標準のカード電力がRTX 3090から100W上がって450Wあるのに加え、発熱も相当高くなります。電力的にも冷却システム的にも従来からの載せ替えで対応するのは難しいところがあり、欲しい人はイチから組み立てるのが無難かもしれません」と語る。価格と電力と熱処理の3つのハードルがある様子だ。
続いて、GeForce RTX 3050の新顔をチェックする。
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