「ハイブリッドワーク」時代にあるべきオフィスの姿とは? 日本マイクロソフトがリニューアルした品川オフィスをオンラインで公開(3/3 ページ)
日本マイクロソフトがオンラインイベント「ハイブリッドワーク2022」を開催した。このイベントの中で、リニューアルが完了した同社の品川オフィス(本社)の様子が初めて公開されたので紹介する。
「デジタルデトックスエリア」も
執務フロアは、ほぼ全面的にフリーアドレス制を採用している。29階にはソファーやカフェテリア形式の3人席、ファミレスのようなブース型の4人席など、働き方(あるいは気分)によって選べるような空間が用意されている。
リモートワークへの対応として、ボックス型の「フォンブース」が随所に設置されている。1on1ミーティングやオンライン会議、電話などを利用するための完全防音の空間となっており、フロアの各所に分散して設置されている。このブースはMicrosoftが自社のオフィス向けにカスタムメイドしたものだという。
この他、休憩スペースには「デジタルデトックスエリア」を設置。デジタル機器から離れて、ヨガや瞑想(めいそう)などでリラックスできる空間となっている。
休憩スペースに設置されているドリンクコーナーでは、環境への配慮として紙コップを廃止。飲み終わったカップを回収コーナーに置くと、自動で洗浄されて再設置される仕組みを導入しているという。
ハイブリッドワークでの「メタバース」活用も視野に
ハイブリッドワーク2022では「ちょっと先のオフィスワーク」のスタイルとして、AR/VRやメタバース空間の活用例も紹介された。
Microsoftではメタバースを「現実世界の要素を永続的にデジタルで表現するための一連でのテクノロジーによって実現されるもの」と定義している。オフィスワークにおいては、現実世界のオフィス空間を再現しつつ、リモートワーク中の社員をARアバターとして表示したり、仮想空間内にプレゼンテーション資料を投影したりするといった使い方が考えられるという。
折しも、同社はヘッドマウント型MRデバイス「HoloLens」によって、産業用途を中心にメタバースの活用を進めている。産業用途などの分野を限定した活用の次のステップにあるのが、オフィスワークやリモート会議などの一般的なコミュニケーション分野での活用だという。
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