ロジクールのシリーズ初メカニカルキーボード「MX MECHANICAL」と静音スイッチ採用マウス「MX MASTER 3S」を試す:フラッグシップモデル刷新(3/4 ページ)
ロジクールから、フラグシップモデル「MX」シリーズ初となるメカニカルキーボード「MX MECHANICAL」(KX850F)と「MX MECHANICAL MINI」(KX850C)、および「MX MASTER 3S アドバンスド ワイヤレス マウス」が発売された。実機を使って分かったことをまとめた。
MX MASTER 3SはMX MASTER 3のマイナーチェンジ
MX MECHANICALシリーズと同時に発表されたMASTERシリーズのマウスがMX MASTER 3Sだが、こちらは先行モデルであるMX MASTER 3のマイナーチェンジ版にとどまる印象だ。
両モデルに外観上の違いはなく、カラーバリエーションはMX MASTRER 3から引き続いてのグラファイト(MX2300GR)と、新色のペイルグレー(MX2300PG)の2色で展開される。ペイルグレーはMX MASTER 3のミッドグレイよりもかなり白よりのグレーになっている。
MX MASTER 3Sの発売に伴い、MX MASTER 3は販売終了となることからも分かる通り、MX MASTER 3SはMX MASTER 3のほぼ上位互換と考えてよいだろう。強化された点は主に3点ある。
1つ目は静音スイッチの採用だ。ここ最近のロジクール製マウスは軒並み静音スイッチが導入されており、非静音スイッチの選択肢はなくなりつつある。キーボードのタイプ音に比べると、マウスのクリック音がうるさいという印象を持つ人は少ないと思われるが、実際にMX MASTER 3Sを使った後にMX MASTER 3を使うと、そのクリック音の大きさに驚かされるはずだ。これなら、ビデオ会議中でも気兼ねなくマウスを利用できる。
MX MASTER 3は押した時だけでなく、指を離した時にもかなり高音が響く。一方、MX MASTER 3Sのボタンは「ポクッ」という小さな低音が聞こえるだけだ。それでいて指に感じるクリック感はしっかりあるため、静音スイッチにすることで失われるものがない。つまり、スイッチが通常と静音に分化することなく、進化の結果静音化を果たした、だから今後は静音が当たり前、そういう予感を感じさせるほど完成度の高いスイッチだ。
2つ目は、トラッキングセンサー精度が4000DPIから8000DPIにアップしたことだ。4K(3840×2160ピクセル)ディスプレイをデュアルで使用する場合、デスクトップの横幅は7680ピクセルになる。そのような場合でも8000DPIであれば切り返しすることなく端から端まで移動させることが可能だ。
3つ目はMX MECHANICAL同様、接続方式がUnifyingからLogi Boltに変更されたことだ。バッテリーについてはフル充電で70日間、1分の充電で3時間利用可能というMX MASTER 3と同等の充電式となっている。Logi Boltレシーバーは付属するものの、電池式のように外部からアクセスできる内部スペースがないためか、本体内には収納できない。
その他の仕様/機能は、従来のMX MASTER 3と変わりはない。ホイールには最上位機種の証とも言えるMag Speed電磁気スクロールを備える。ゆっくり回すとクリック感のあるラチェットモード、速く回すと1秒に1000行のスクロールが可能なフリースピンモードに自動的に切り替わる。
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