2022年のSurface Proはx86とArmが統合される?:Windowsフロントライン(1/2 ページ)
Microsoftのハードウェア製品の発表が近づいている。同社の2in1 PC「Surface」シリーズや、採用するプロセッサの行方はどうなるのか。直近の情報を整理した。
以前、「2022年秋にMicrosoftのリアルイベントが復活する」と紹介した際に、同時期に発表されるハードウェアは8月後半以降に詳細情報が出るので待て……と触れたが、このタイミングでいろいろ話が出始めている。
Arm製品をSurface Proのラインに統合
同件を報じているのは、Windows Centralのザック・ボーデン氏だ。自身がTwitterのツイートでも触れているが、関係者からの話で、Microsoftは「Surface Pro X」と「Surface Pro “9”」の統合を検討しており、同一のブランド名で両製品を異なるコンフィグレーションで扱う計画だという。
この世代で採用されるArm SoCはSnapdragon 8cx Gen3で、これのMicrosoft向けにカスタマイズした「Microsoft SQ3」の名称で搭載するとしている。
なお、Snapdragon 8cx Gen3自体は、同SoCを搭載したPCがLenovoなどサードパーティーから既にリリースされており、それに続く形となる。一方のx86プロセッサを搭載するバージョンの方は、SoCに開発コード名でAlder Lake-P、つまり第12世代Intel Coreプロセッサに対応する見込みだ。
ボーデン氏によれば、基本的にシャシーそのものは前世代の「Surface Pro 8」から変更されず、既存のType CoverやSlim Penといった周辺機器はそのまま流用できるという。ただし、Surface Pro XとSurface Proのナンバーシリーズでは、熱設計の問題からボディーの厚みなどシャシーに異なる点があり、Arm版のSurface Proが既存の薄型モデルを踏襲するか、あるいはx86版に寄せてくるかは同氏も現時点では分からないとしている。
また、同時期に登場する他のSurface製品として、同氏は「Surface Studio」「Surface Laptop」の2つを挙げている。前世代のSurface Studio 2が2018年末、Surface Laptop 4が2021年春のリリースだったことを考えれば、リニューアルのタイミングとしてはちょうどいい時期だろう。
おそらく発表イベントが行われることになるが、現時点で9月末なのか、あるいは10月のいずれかのタイミングなのかは不明だ。
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