2022年のSurface Proはx86とArmが統合される?:Windowsフロントライン(2/2 ページ)
Microsoftのハードウェア製品の発表が近づいている。同社の2in1 PC「Surface」シリーズや、採用するプロセッサの行方はどうなるのか。直近の情報を整理した。
Armプロセッサ推しとSurface Duoの今後
仮にSurface Pro Xのブランドが消滅すれば、「MicrosoftはArmをフェードアウトさせようとしているのかもしれない」という考えが浮かぶ人がいるかもしれないが、実際に同社は近年Armにおける開発比重を上げている。
例えば2022年5月に開催されたMicrosoft BuildではデスクトップPC型の開発キット「Project Volterra」のように、AI開発に必要なNPU機能を備えたSnapdragon 8cx Gen3採用ハードウェアを発表したり、今春からプレビュー提供を開始していたAzure Virtual MachineのArmプロセッサ版が8月29日(米国時間)のタイミングで正式に提供開始したりと、Arm関連のトピックが続いている。
過去のエグゼクティブインタビューでも、Microsoftでは「Windows on Armは長く付き合っていく製品、今後も改良を続ける」と力説しており、同社としてArmに対する需要が現時点で弱かったとしても、プロジェクトそのものを止める気はまだないようだ。
そんなMicrosoftのArm製品の1つが「Surface Duo」だが、Neowinによれば、GitHub上で公開されているMicrosoftのSurface Duoに関するOSSのソースコードにおいて、Surface Duo 2のWi-Fi版の存在を示唆するようなキーワードがコードに埋め込まれていたという。
正味な話、Surface Duo 2はソフトウェアの作り込みの甘さやギミック性も含め、1499ドルという最低価格は高すぎる設定で、競争力という面で非常に不利だと考えている(実際、発売後2〜3カ月で1000ドル以下でのディスカウント販売が行われている)。
有機ELディスプレイなど個々の部品や作り自体は悪くないため、それなりに値が張るデバイスだとは思うが、やはりWi-Fiのみの対応で廉価版が登場するとなれば、2画面折りたたみのギミックに興味を抱いていたが、値段で手が出せないと考えていたユーザーも選択肢に入れてくる可能性がある。スマートフォン本来の良さは生かせないものの、普及策としてはアリなのかもしれない。
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