絵師は健康が不安? ならば板タブだ! HUION「Inspiroy Giano」レビュー:ある日のペン・ボード・ガジェット(2/5 ページ)
イラストレーター refeiaさんの連載第3弾は、HUIONの大型板タブ「Inspiroy Giano G930L」を試したよ!
なぜ「Inspiroy Giano」を選ぶのか?
ここは自分の環境だけによるところが大きいので読み飛ばしてOKです。本機を選んだ理由は、手元で使っている38型のウルトラワイド・ディスプレイが、理由のほぼ全てです。まず、大型ディスプレイに合った板タブはそもそも多くはありません。
自分が好みで皆さんにもオススメしやすい「Medium」サイズは、手元の機種で試してみましたが画面との差が大きすぎて自分ではうまく描けませんでした。そうすると、目ぼしいメーカーで「Large」に相当するサイズがあるのは、ワコムとHUIONだけです。ワコム並みかそれ以上の上位機として期待していた「Xencelabs」は、国内展開から1年半経っていながら、「Medium」より大きいサイズを出してくれていません。
次の問題はアスペクト比です。ワコムの「Intuos Pro Large」は検知範囲はなぜか1.44:1と、標準的なアスペクト比よりもスクエア寄りになっていて、ウルトラワイド・ディスプレイと合わせるには気持ちよくないです。
それに対しInspiroy Gianoは1.6:1と標準的なので、差はあるがひとまずは仕方ない、という気持ちで選ぶことができました。購入時の価格は税込みで約2万3000円、Intuos Pro Largeの実売の半額ぐらいです。
ボディーはしっかりしていて機能も十分
では実機を見ていきましょう。非常にサイズが大きいペンタブレットです。剛性は十分にあり、多少机からはみ出た設置をしても、たわみが気になることはありませんでした。
ショートカットキーは左側に6つあります。逆向きに置いてドライバで設定すれば、右側に6つとして使うこともできます。
USBに加えて、Bluetoothで接続することもできます。バッテリーは公称で約18時間、手元で試したところ、1回の充電で20時間ほど使えました。これならハードに使っても1日は余裕でもち、趣味程度なら何日かは持つと思います。使い込めばバッテリー容量が減ってくると考えると、これくらい余裕があるのは安心感があります。
また、本体左上にはディスプレイがあり、接続やバッテリーの状態を確認できます。
Bluetooth接続は、手元の環境では電源を入れてから4秒ほどでペンに反応するようになりました。使わない間は片づけておくような運用でも、十分手軽に使えると思います。
ペンは、スタンドに通常とフェルトの替え芯が入った、いつものタイプです。
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