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Windows 11の機能アップデートの秘密Windowsフロントライン(2/2 ページ)

Windows 11になり、従来の年2回の大型アップデートが見直された。しかし、実体は少々異なる動きを見せているようだ。その辺りの情報をまとめた。

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新機能を小出しで切り出して一般配信していく?

 ところが、Webでアップデート関連の情報をチェックしていると、たびたび「Moment Update」という表現を見かけることになる。

 この表現を最も多用しているのはNeowinで、11月29日配信のアップデートについて「Some Moment 2 update features are now available for stable Windows 11」のタイトルで紹介している。

 現在のところ、10月、11月とWindows 11の22H2配信後は毎月機能アップデートが登場しているため、位置付け的にはCリリースの一種と考えられる。だが11月の機能更新が小粒ということもあり、前述のタイトルにあるように「“Moment”2の一部機能」と表現されているように思える。実はこの機能リリースはWindows Insider Programと密接に結びついており、Beta Channelを通じて事前にA/Bテスト的に検証が行われ、そこでのテストを“パス”した機能が正式アップデートとしてCリリースに送られてくる流れになっている。


Beta Channelで2つのBuildが提供され、A/Bテストが行われている1

 だがNeowinの言説を借りれば、Microsoftは新機能の開発フェイズの中で「Moment」という一種の区切りを設けており、このうち間に合ったものを順次“Moment”の中で切り出して一般配信しているという流れになる。

 同誌によれば、10月に配信されたCリリースが「Moment 1」に該当し、「Moment 2」に該当する機能が正式にそろうのは来年2023年初頭だとしている。個々のMomentには「Test ID」が振られており、今後出てくる機能リリースの周期を占うものになっているというわけだ。

 実際に、どのような形でMicrosoft内部において機能リリースの管理が行われているかは外部からは見えないが、同社が予告する「An annual feature update in the second half of the calendar year」が2023年後半に登場するまでには、ある程度この“細かい”アップデートの流れが検証できる材料がそろっているはずだ。

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