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打ち続けたくなる吸い付き感 高級キーボード初心者が「REALFORCE R3」に挑戦!(1/3 ページ)

東プレの「REALFORCE R3」は、キーボード愛好家の中でも評価の高いキーボードである。今回、そんなREALFORCE R3を“キーボード沼”の入門者目線でレビューしていこうと思う。果たして、その使い心地やいかに……?

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 新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、テレワークという働き方が身近となり、自宅でのPC作業が増えたという人は多い。筆者自身も同様だが、オフィス環境から離れても“集中力”を維持して働くには、それなりの工夫が必要だ。

 その工夫の1つが、文字を打つ際に使う「キーボード」を用意することだ。キーボードは特に費用対効果の高い投資対象といえるが、高品位のものを選ぼうとすると、税込みで2万円を超える製品が多い反面、安いものなら税込み2000円でお釣りが来るという“幅”のある製品でもある。「何でキーボードごときに2万円以上も出さないといけないのか?」と考える人も少なくないだろう。

 そこで、リモートワークをきっかけに“キーボード沼”にはまりかけている筆者の目線で、高価格なキーボードの魅力を紹介していこうと思う。今回取り上げるのは、東プレ製キーボード「REALFORCE R3 R3UC21」だ。このキーボードの税込み直販価格は2万5300円で、相模原市のふるさと納税の返礼品として入手することもできる(寄付額は10万7000円から)。

REALFORCE R3
REALFORCE R3 R3UC21のボディーカラーはスーパーホワイト。清らかな白色は、デスクを明るく彩る

まるでピアノのような軽やかな打ち心地

 REALFORCE R3は、東プレのキーボード「REALFORCE(リアルフォース)」の第3世代製品の総称で、ボディーカラー、キーの配列、ワイヤレス接続(Bluetooth)対応の有無、キーの押下音、キーの押下圧、キーへの印字方法、テンキーの有無で細かく型番が分かれている。今回レビューするR3UC21は「日本語配列、USB接続(ワイヤレス非対応)、静音キー、押下圧45g、昇華印刷キー、テンキーなし」の構成となる。

 REALFORCE R3シリーズのキースイッチは「静電容量無接点方式」である。その名の通り、キースイッチに物理的な接点を持たず、キーが押されたときにバネにかかる電荷の変化を検知することが特徴で、耐久性の高さとメンテナンスのしやすさに定評がある。メカニカルキーやパンタグラフキーとも違う独特な打ち心地を好むユーザーも多い。

REALFORCE R3
R3UC21を始めとするREALFORCE R3の日本語配列/テンキーレスモデルのキー配列は写真のようになっている。打ち心地はともかくとして、キー配列における“くせ”はない

 その「独特の打ち心地」だが、まるで指に吸い付くような感じである。押し込んだキーが指に吸い付くように戻ってくる感覚は、まさにピアノの鍵盤のようである。フォルテッシモからピアニッシモまで、どんな強さでたたいいても、人に合わせてキーがついてくる。

 深く押し込んだ時は、優しくかつ確かな応答を返してくれる。一方、強く押し込んでも反発力は小さく、指への衝撃は抑えられる。浅く押し込んだ場合でも、その入力はしっかりと受け取られ、なぞるような軽さで打ち続けても意図した通りの入力が可能だ。

 REALFORCE R3 R3UC21と向き合うと、とにかく軽やかに自分のペースで打ち込めるため、長文入力が苦にならない。キータイプに伴うストレスが減ったことで、思考の焦点を文章の内容に合わせやすくなるように思う。

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