打ち続けたくなる吸い付き感 高級キーボード初心者が「REALFORCE R3」に挑戦!(2/3 ページ)
東プレの「REALFORCE R3」は、キーボード愛好家の中でも評価の高いキーボードである。今回、そんなREALFORCE R3を“キーボード沼”の入門者目線でレビューしていこうと思う。果たして、その使い心地やいかに……?
「重さ」がもたらす安定感
REALFORCE R3シリーズは、とにかく重たい。公称の重量は、テンキーなしモデルで約1.3kg、テンキー付きモデルで約1.6kgになる。同じ静電容量無接点方式のキースイッチを採用するPFUの「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」のミニマル志向とはある意味“真逆”で、使い比べると「(重量的な意味で)すごく重たい……」と感じることも多い。今回はスーパーホワイトのモデルを試したこともあって、色の軽やかさと本体重量の“対照性”が余計に重さを感じさせたのかもしれない。
「何でこんなに重くしたのか?」という疑問は、タイピングを始めるとすぐに解消した。机上に置いた際にしっかりと固定され、高速にタイピングしても全くブレないのだ。どれだけ強くキーを叩いたとしても、キーボードがずれることはない。
軽量かつ滑り止め機構のないキーボードだと、キーを打った際にキーボードがズレてしまい、それが原因でミスタイプすることも珍しくはない。この「キーボードのズレによるミスタイプ」は、思った以上にストレスを誘発するものだ。このズレがないだけでも、タイピングにまつわるストレスは大幅に軽減できる。
キータイプの安定感を高める工夫は他にもある。キートップに採用された「ステップスカルプチャー構造」がそれに当たる。キーの上部がなだらかにへこんだ形状となっていることが特徴で、少し斜めに力がかかったとしても、キーを真っすぐに押し込んだ感覚を得られる。「キーを真っすぐに打ち込める」ことも、タイピングのストレス軽減に役立っているのだ。
キーボード底面には、フッドスタンドが内蔵されている。展開すると最奥部を1.4cmほど浮かせることができる。背面の滑り止めは二重に配置されており、フッドスタンドを展開してもしっかりと機能する。
関連記事
- 英語配列愛好者に朗報! 2万円台前半から買える東プレ「REALFORCE R3S」加わった英語配列モデルを試す
キーボード選びはスイッチや機能などに注目が集まりがちだが、どうにも日本語配列になじめず、英語配列を愛好する人が多い。そんな愛好者に朗報なのが、東プレの「REALFORCE R3S」シリーズに加わった新モデルだ。 - 祝! 東プレの英語配列「REALFORCE R3」が発売! REALFORCEとHHKBに現れた違い
東プレから、英語配列の「REALFORCE R3」シリーズが発売された。待ちに待ったという人が多いであろう本モデルについて、同シリーズを使い続けるレビュアーがチェックした。 - 20年目の新モデル「REALFORCE R3」で変わったこと 変わらなかったこと
高級キーボードシリーズでおなじみの東プレから、「REALFORCE」の第3世代となる「REALFORCE R3」シリーズが計20モデル発表された。11月1日の発売に先駆けて、待望の無線接続対応モデルを中心に試した。 - 東プレが無線接続を含む第3世代「REALFORCE R3」20モデルを投入 11月1日発売
東プレは、同社製キーボード「REALFORCE」シリーズのラインアップを一新、全20モデルの「REALFORCE R3」を11月1日から発売する。また、REALFORCEは今後、PC周辺機器のブランドとしても展開するという。 - PFUの真っ白な「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」を試す
熱烈なファンが多いPFUの「Happy Hacking Keyboard」が、2021年12月で生誕25周年を迎える。そのタイミングで投入された特別記念モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」を試した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.