2極化が進む電源ユニット 低容量でもATX 3.0対応電源が人気:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
ATX 3.0対応の電源ユニットがじわじわ選択肢を広げている。当初はキロワット級に集中していた人気も、徐々に広域に広がってきている様子だ。
今週、ASUS JAPANからフルモジュラー式のATX電源「TUF GAMING」シリーズが登場した。80PLUS GOLD認証を取得しており、ATX 3.0をサポートし、12VHPWRケーブルが標準で使える。ラインアップは定格1000Wと850W、750Wモデルがあり、価格は順に3万3000円前後と2万7000円前後、2万4000円前後(税込み、以下同様)となる。
「TUF GAMING」のATX 3.0電源、1000/850/750Wモデルが登場
先週登場したSFX-L電源「ROG LOKI SFX-L」シリーズと同じく、こちらも好調に売れている様子だ。
ドスパラ秋葉原本店は「ネイティブで12VHPWRケーブル対応の電源ユニットを求める人は確実に増えていますね。変換ケーブルをかませば、従来の電源でもGeForce RTX 40シリーズなどに給電できますが、どうしてもケーブルの取り回しが難しくなります。ケーブルが曲がりきらずにケースの左側面に当たったりもするので、できるだけ変換を避けたいと考える人が多いと感じます」と語る。
そういったユーザーは、ハイエンド志向に限らなくなっているという。「TUF GAMINGも750Wや850Wモデルの人気が負けていません。将来登場するであろうミドルクラスの12VHPWR対応カードを見越して、『これから電源を買うならATX 3.0だな』と考える人が増えているようです」(同店)
その一方で、長らく値下がりが続いている12VHPWRケーブル非対応のキロワット電源ユニットも、売れ行きが上向いていると方々で聞く。新規格の需要と、枯れつつ割安な良品を求める需要。電源ユニットの人気も二極化が進んでいるようだ。
関連記事
- まるでショウウィンドウ? ボディー内部丸見えのPCケース「NZXT H9」が脚光を浴びる
柱で区切らないL字のシースルーケース「H9」や、定格1000WでATX 3.0にも対応するSFX-L電源ユニット、フレーム側が光る「TOUGHFAN RGB」シリーズなど、自作マシンの可能性を広げる新製品が今週は目立っていた。 - 1.5万円&0.8万円のSocket AM4マザーの入荷に「こういうのでいいんだよ」の評
1.5万円で買えるB550マザー「PRO B550M-P GEN3」や、8000円切りのA320マザー「PRIME A320M-A」が売り場に並んだ。高価なマザーボードが増えるなかで、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は注目株と強く推す。 - 「Core i9-13900KS」と「Ryzen 7000無印」が登場! ショップの反応で分かったこと
年明けからのCPU新モデルラッシュは、先週末にも見られ。Intelからは最大6GHz駆動の特別モデル「Core i9-13900KS」が、AMDからはTDP 65Wで動く無印「Ryzen 7000」が3モデル投入されている。 - GeForce RTX 4080人気が上昇! Radeon RX 7900 XTXに新製品
入荷環境が順調に整いつつあるハイエンドグラフィックスカードだが、ここにきてGeForce RTX 4080カードの人気が高まっているという。一方、ライバルのRadeon RX 7900 XTXは新モデルが登場した。 - 一部で従来モデルと価格逆転も――第13世代Coreのラインアップが拡充
年明け早々、第13世代Coreシリーズのラインアップが拡充され、Core i3や低消費電力の末尾Tモデルが選べるようになった。対応するマザーボードもIntel H770やB760チップセットが加わり、選択肢は一気に拡大している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.