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持ち運べるポータブルPC「Steam Deck」を使うときに気を付けたいこと(3/3 ページ)

Valveが手がけるポータブルゲーミングPC「Steam Deck」が、日本でも話題を集めている。ゲーム配信プラットフォーム「Steam」に特化したモデルではあるが、比較的安価でWindowsを導入できるなど懐が深いのも魅力だ。まずは本体とストレージ回りをチェックした

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microSDメモリーカードを他の用途に使いたい場合は?

 microSDメモリカードを買い換えたりして、Steam Deckで使用していたものをWindowsで利用したいと思うこともあるだろう。その時に問題となるのがメモリカードのフォーマット形式だ。Windowsでは、ファイルのフォーマット形式としてNTFSやFAT32、exFATを利用できる。

 しかしSteam DeckでフォーマットしたmicroSDメモリカードは「ext4」というLinuxで使う形式でフォーマットされてしまう。これだとWindowsでは認識できないのだ。手っ取り早いのは、エクスプローラーなどで「ディスクの管理」を呼び出して該当するリムーバブルディスクを選択し、右クリックメニューにある「ボリュームを削除」を実行して再フォーマットすればいい

Steam Deck
「ディスクの管理」からmicroSDメモリーカードのボリュームを削除し、新たにボリュームを作成してフォーマットするのが手っ取り早い

 他にも、以下のような手順がある。

 まずは管理者としてコマンド プロンプトを起動する。メニューバーにある「検索」から「cmd」と入力して「コマンド プロンプト」をメニューに表示させたら、そこで右クリックして「管理者として実行」を選ぶ。コマンド プロンプトが起動したら「diskpart」と入力しよう。するとdiskpartコマンドが起動する。起動するまでに時間がかかる場合があるのでしばらく待とう。

Steam Deck
コマンド プロンプトを管理者として起動する
Steam Deck
起動したら「diskpart」と入力する

 diskpartコマンドが起動したら、「list disk」と入力して、PCに接続されているストレージの一覧を表示させる。その中からmicroSDメモリーカードが差されているディスクを選び、「select disk ※」と入力する。「※」は目的とするディスク番号だ。入力すると「ディスク※が選択されました。」と表示される。

Steam Deck
こちらは筆者のPC環境で、2TB HDDと1TB/512GBのSSDを利用している。microSDメモリーカードは64GBのものを差しているので、ターゲットとなるドライブは3だ。このため「select disk 3」と入力する

 ここでもう一度「list disk」を入力して、ターゲットとしたディスクを確認しよう。選んだディスクにはディスク名の先頭に「*」が付いているので分かる。

Steam Deck
ディスク3の先頭に「*」が付いている

 続いて「clean」と入力してディスクの状態をクリーンにした後に、「create partition primary」でパーティションを作り、「format fs=ntfs quick」でmicroSDメモリーカードをフォーマットすれば完了だ。「exit」と入力してdiskpartを終了しよう。

Steam Deck
cleanと入力してディスクをクリーンにする
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create partition primaryでパーティションを作成
Steam Deck
format fs=ntfs quickでフォーマットすれば終了だ

 話は前後するが、Steam DeckでmicroSDメモリーカードを利用するためには、「STEAMメニュー」から「設定」→「システム」を選び、「SDカードをフォーマット」でフォーマットすればよい。

Steam Deck
STEAMメニューにある「SDカードをフォーマット」から「フォーマット」を選ぶ

 今回は主にストレージ回りの話をしたが、次回はWindows 11の導入手順などを見ていく予定だ。

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