「5年ひと昔」――予算15万円でも厳しくなった今どきの自作ゲーミングPC事情:古田雄介のアキバPick UP!(2/4 ページ)
20万円前後のハイエンドグラフィックスカードがヒットする中で、自作ゲーミングPCのハードルがぐんぐん上がっていくことを不安視する声が増えている。新生活準備シーズンの今、価格観をショップに聞いた。
定格1300WでATX 3.0準拠の「HELA 1300R Platinum」がデビュー
ハイエンド構成では、グラフィックスカードとともに電源ユニットのスペックアップが目立っている。先週はSilverStoneから定格1300WでATX 3.0準拠のATX電源「HELA 1300R Platinum」が登場した。価格は6万円弱だ。入荷数が少ないこともあり、すぐに売り切れとなるショップもあった。
HELA 1300R Platinumは、2022年9月登場の「HELA 850R Platinum」(4万円前後)や、12月登場の「HELA 1200R Platinum」(4万6000円前後)の上位モデルにあたる。入荷後間もなくして売り切れとなったTSUKUMO eX.は「コストパフォーマンスで勝る1200Rの方が長期的に人気が出そうですが、より大きな容量が欲しいという人も増えていますね」と反響に納得の様子だった。
なお、同じタイミングで同社からは12VHPWR用のプラグインケーブル「PP14-EPS」も売り出されている。価格は3100円弱だ。
ATX 3.0準拠のATX電源ユニットは、他にもFSPから定格1000Wモデル「Hydro GT PRO ATX3.0(PCIe5.0)1000W」が店頭に並んでいた。価格は2万4000円前後だ。
オリオスペックは「ATX 3.0で珍しいセミプラグイン仕様になっています。キロワットながら割安なので、人気が出そうですね」と話していた。
続いて、薄型キーボードの新作を見ていこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
2月末までの攻めた特価――サムスンSSD「980 Pro」の2TBが2.4万円/1TBが1.5万円に
多くのPCパーツが値上がりする中で、ストレージ関連は特価攻勢が激しくなっている。特に今週末はサムスン製NVMe SSDのお得さが目立っていた。初のPCIe Gen 5対応SSDがCFD販売から登場も枯渇気味
PCパーツショップのSSD価格表に「PCIe Gen 5」のカテゴリーが加わった。しかし、属する製品の価格欄には大抵「在庫切れ」の札が貼られている。年末に登場したNoctuaドライバーが複数ショップで再デビュー
年末に話題になったNoctua純正ドライバーが再び脚光を浴びている。一方、ID-COOLINGからは4000円切りのCPUクーラーと1000円切りの汎用(はんよう)ファンが登場した。液晶付きの白いGeForce RTX 4090と水冷のRadeon RX 7900 XTXなど高級グラフィックスカードが話題に
4.3型の液晶パネルが付属する玄人志向の「GK-RTX4090-E24GB/HOF」や、ASRockの水冷モデル「Radeon RX 7900 XTX AQUA 24GB OC」など、スペシャルなハイエンドグラフィックスカードが登場し、好調に売れている。まるでショウウィンドウ? ボディー内部丸見えのPCケース「NZXT H9」が脚光を浴びる
柱で区切らないL字のシースルーケース「H9」や、定格1000WでATX 3.0にも対応するSFX-L電源ユニット、フレーム側が光る「TOUGHFAN RGB」シリーズなど、自作マシンの可能性を広げる新製品が今週は目立っていた。