今買うならこれ! PCショップ店員がおすすめする仕事に役立つマウスにキーボード、ビデオ会議にも役立つデバイス:仕事環境を改めて見直そう!(1/4 ページ)
会社や在宅ワークを少しでも快適にしたい、と悩んでいる人も多いだろう。ここでは、アキバのPCショップ店員がおすすめする仕事効率化デバイスをまとめた。
ここ数年、コロナ禍に端を発したテレワーク需要の急増からはや3年が経過した。今では、会社や在宅、あるいは出先と都度働く環境が異なる形態のハイブリッドワークへ移行している人も多いだろう。
いずれにせよ、PCを使った業務は継続しており、改めてPCを含めて周辺デバイスをきちんと環境を整えることが、業務の効率改善、集中力アップなどに役立つことを肌で感じていつつも、なかなか手が回らないという状態が続いている人も多数いるのではないだろうか。
以前、筆者が執筆した記事ではおすすめのPC本体について述べたが、今回は周辺機器についても紹介していきたい。
著者紹介
じぇん子
秋葉原の自作PCショップで店員として働きつつ、PC関係やゲーム実況でお役立ち情報を発信し、PCおよび配信関連の相談やトラブル解決を引き受けたりもするVTuberです。一般ユーザーと店員の双方の視点から見た情報を発信しています。
入力環境の要となる大事なデバイス マウスのおすすめモデル
まずは、日々接する入力デバイスを見ていこう。
今利用しているのがデスクトップPCならキーボードとマウス、ノートPCであれば付属のタッチパッドを避けて、外付けのマウスを利用している人が多いかと思う。この種のデバイスは、とりあえず使えればいいやという人から、とことんこだわるという人まで実に幅が広い。大半は前者で、ありもので済ませがちではないだろうか。
しかし、毎日仕事だけでなくプライベートでもPCを使う機会が多いなら、基礎的かつ常日頃使うデバイスをもっと大切にした方がいいし、利便性を上げることが快適さに直結する。
そこで、以下に紹介するものは少々値が張るものが多いが、店頭での人気も加味したチョイスなので、買ってから「これはダメだった」というものは少ないはずだ。
先にマウスからピックアップしていくと、やはり取り回しがいい無線タイプから行きたい。PC USERの連載「古田雄介のアキバPick UP!」をご覧いただいている人はご存じかと思うが、昨今のマウス事情において軽量=小型とは限らない。
Ninjutso「Origin One X Wireless Ultralight Gaming Mouse」
最初に取り上げる「Origin One X Wireless Ultralight Gaming Mouse」は、重量が約65gと軽量なワイヤレスマウスだ。名前にゲーミングと付いているが、その使い勝手を突き詰めたマウスゆえ、ゲーム用途だけに限ってしまうのはあまりにもったいない。
カタカナで「ニンジュツォ」と読む、変わったネーミングのメーカーではあるが、その性能は折り紙付きだ。いわゆるハニカム構造で、肉抜きをしてあるマウスは一般用途では割と敬遠されがちだが、このマウスは表面の肉抜きが皆無なのでデザイン的にも選びやすい。
形状も昔懐かしい「Microsoft IntelliMouse Explorer 3.0」の形状を踏襲しながらも、全体的に小柄にまとめており、日本人の手のサイズでもなじみやすくできている。普段使いのマウスとして、使い勝手も含めておすすめだ。実売価格は約1万2000円前後(税込み、以下同様)となる。
Razer「Naga Pro」とロジクール「G600」
次いで紹介するのは多ボタンマウスだ。
PC USERの読者ではCADを扱うエンジニアやグラフィックス関連を扱う人もいるかと思うが、そんな方々におすすめしたいのが、Razer「Naga Pro」とロジクール「Logicool G ゲーミングマウス G600」の2モデルだ。
これらのマウスの特色は、左側面に多数のボタンを備えていることで、本来はサイドボタンがある部分に12個ものボタンが搭載されている。
それぞれのメーカーから出ているユーティリティー「Razer Synapse 3」や「Logicool G HUB」を使うことで、よく使うショートカットや「Ctrl+Cキー」といった複数ボタンの組み合わせを含む好きな内容を割り当てられる。
ゲームでは主にMMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)や、MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)での利用を想定して作られているが、実は3Dモデラーやグラフィッカーなどのクリエイター系でも活躍している。
もし、CADやPhotoshopなどを扱う機会が多いなら、大変重宝するデバイスなのでぜひお試しいただきたい。
具体的に見ていくと、Razerの「Naga Pro」は、同じ多ボタンマウスの中でもサイドパネルを任意で交換できるのが特徴だ。
12キーのサイドパネルに加え、標準で付属する6ボタンや一般的な2ボタンのサイドパネルに換装可能だ。加えて全てのボタンをユーザーが任意に設定できるため、例えば普段使いでは2ボタン、PowerPointなどの資料作成には6ボタン、画像編集には12ボタンといった使い分けも可能なので、特に汎用(はんよう)性に富んでいる。
本体重量は少し重め(12ボタン時で約120g)だが、無線にも対応しており取り回しもしやすい。なお、同じRazerから、サイドパネル換装機能と無線機能を廃し、軽量化(約85g)して柔らかい有線ケーブルを備えた「Naga X」という製品も発売されている。こちらもチェックしてみてほしい。
実売価格はNaga Proが約1万7000円前後、Naga Xが9000前後となる。
そしてもう1つのロジクールのG600だが、10年近く前から発売されていながら、いまだに根強い人気が続く多ボタンマウスだ。価格は7000円前後となる。
サイドパネルの換装や無線などに対応はしていないが、ホイール部分にもボタンが追加されている。より多くの機能を使いたければ、こちらが便利だろう。
トラックボールという選択肢も ロジクール「ERGO M575」
他にもトラックボールと言われる、本体に露出しているボールを回して操作するモデルもある。マウスそのものを動かさないため腕や手首への負担が少なく、こちらも一部で高い人気を維持している。
今回紹介するのは、ロジクールの「ERGO M575」で、同社で以前から発売されているモデルの新バージョンだ。実売7000円を切るお手頃な価格ながら、余計な機能を省きつつも十分な性能と高い品質を備えている。
もし予算に余裕があるのならば、上位モデル「MX ERGO アドバンス ワイヤレス トラックボール」(MXTB1x)を選ぶと、より快適さが向上するだろう。
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