タイピング最速を競う「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2023」開催! 日本一の栄冠は誰の頭上に輝く?(1/6 ページ)
東プレ主催の第4回eSportsタイビング大会「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2023」が開催された。日本最速のタイピングの腕を競うこの大会。果たして勝者は?
3月12日、東プレはeSportsタイピング大会「第4回 REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2023」(以下、RTC)の本戦トーナメント大会を東京都港区東新橋にある日テレタワーで開催した。
オンライン予選に参加した累計1万3531人の中から選ばれた上位16人が、タイピングソフト「Weather Typing RTC版」を使ってタイピングの腕を競うこの大会。果たして誰が優勝したのだろうか。会場の空気感とともにお伝えする。
「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2023」大会会場。ここで激しいバトルが展開される。入力時の負担を減らすゲーミングチェアが、タイピング大会がeSportsの1つであることを物語っている
速いだけでは勝てない
RTCは、キーボードでの入力の腕を競う大会だ。2回のオンライン予選に挑戦した、累計1万3531人のうち、スコアの高かった16人がオフラインの本戦に進出できる。16人の内訳は、予選上位者でローマ字入力が12人、かな入力は4人だ。
本戦はトーナメント形式だ。事前にクジで対戦相手が決定される。トーナメントなので、準決勝で敗退した選手が3位決定戦に進む以外の敗者復活戦はない。
試合の進め方はこうだ。決勝戦以外では3ラウンドを先取した方が勝者となる(Best of 5)。かな入力/ローマ字入力を問わず、どちらにも同じ20音節前後の短文が出題される。この短文を「1ワード」とし、対戦中のどちらかが“ワード”を入力し終えたら、次のワードが出題される。
そして、10ワードを先取した方が、そのラウンドを取得するのだ。
ただし、速ければ良いというわけではなく、正確性も問われる。タイピングの正解率が95%未満の側が10ワードを先取したとしても、10ワード未満の対戦相手が95%以上の正解率を達成していれば、後者がそのラウンドを制することになる。
いってみれば、正確性の高い側が、入力速度の勝る相手にプレッシャーをかけることでミスを誘い、相手に10ワードを先取させつつ、正解率でそのラウンドを制する、ということも可能なのだ。この駆け引きこそが、eSportsであるといえよう。
なお、決勝戦では先に5ラウンドを取得した人が勝者になる(Best of 9)。試合が拮抗した場合、9ラウンドも戦わないといけない。強い精神力が必要だ。
優勝者には、 「ゴールド REALFORCE キーボード」のトロフィーと賞金20万円、また希望するモデルのREALFORCEキーボードが進呈される。準優勝者には、本戦参加記念クリスタルと賞金10万円、そして同じく希望するREALFORCEキーボードが、3位受賞者には本戦参加記念クリスタルと賞金5万円、そして希望するREALFORCEキーボードが贈られる。
4〜5位入賞者には、本戦参加記念クリスタルと賞金1万円、その他の参加者たちには本戦参加記念クリスタル、REALFORCE特製タンブラー、REALFORCE特製レザーネックストラップが参加賞としてプレゼントされる。
本大会の解説は毎日新聞主催のタイピング全国大会で6年連続優勝をしているタイピストの隅野貴裕氏、司会進行は日本テレビの篠原光アナウンサーが務めた。
まずはベスト8に向けたバトル開始
本戦に進んだ16人から、まずは準々決勝に進む8人を決める試合が行われた。組み合わせは以下の通りだ(カッコ内は予選でのスコア)。
ベスト16の戦い(敬称略)
- ごえ(837)×テル(831)
- はるまき(745)×くわな(863)
- 三山羊(658)×あるぱー(823)
- セレナーデ☆ゆうき(756)×星凪(722)
- はやとぅ(622)×あの(628)
- Y-i(824)×really(847)
- 魔が差す(782)×muller(614)
- miri(921)×のん(739)
隅野氏が特に注目していたのは、RTCで3連覇をしているmiri選手と、過去に行われた全RTCでmiri選手と対戦しているmuller選手が同じブロックにいるということだ。また、トーナメント表右下のmiri選手とのん選手の対戦も挙げられた。出場者の少ない女性選手同士が早い段階で対決する、というところが見どころになりそうだという。
ごえ×テル
第1試合は、予選1回目で4位だったごえ選手と5位だったテル選手の組み合わせだ。どちらも入力方式はローマ字だった。
試合に先立って、公開された運指表では、ごえ選手は「H」や「B」のキーを左と右の人差し指で場合によって打ち分ける以外、基本に忠実、といったイメージだ。
対するテル選手も、ほぼ忠実だ。初心者向けタイピングテキストで、右人差し指で入力するよう指示されている「6」を左人差し指が担っているのが、イレギュラーといったところだろうか。
試合は、正確性とスピードでテル選手が3ラウンドを取得。準々決勝に進んだ。
はるまき×くわな
第2試合は、予選2回目で4位だったはるまき選手と予選1回目で2位だったくわな選手だ。どちらもローマ字入力で試合に臨む。
紹介された運指表を見ると、はるまき選手は「C」「V」で左親指を使うことがある他、小指をほとんど使わないのが特徴だ。
それに対して、くわな選手はほぼ標準――に見せつつ、右親指で「,」「.」「/」を入力することもある指使い。ホームポジションは標準位置だ。
正確性とスピードで相手にプレッシャーをかけ続けたくわな選手が、3ラウンドを取得し準々決勝に進出。特に2ラウンド目では相手に1ワードも取らせない戦いぶりで、会場からは拍手が起こっていた。
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