「Sonos Era 100」はワンランク上のサウンドを提供してくれるスマートスピーカーだ 試して分かった決定的な違い(1/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は高音質のサウンドをも楽しめる「Sonos Era 100」を試した。
音楽ユーザー御用達のオーディオブランド「SONOS」から、新しいスマートスピーカー「Sonos Era 100」が登場した。音楽再生のための機能を重視しつつ、Amazonの音声アシスタント「Alexa」に対応し、スマートスピーカーとしても使えるという一品だ。
ネットニュースなどでは、同時に発表されたDolby Atmos対応の「Sonos Era 300」が目立っている印象だが、コンパクトさを重視したミドルエンドの「Sonos Era 100」も、既存のスマートスピーカーからのアップグレード候補として要注目だ。今回はこの「Sonos Era 100」について、製品の概要に加えて、スマートスピーカーとしての機能について見ていく。
人気モデル「Sonos One」の後継モデル
本製品は、かつて人気を博した「Sonos One」の後継にあたり、スマートスピーカーとしては伝統的な円柱状のボディーが特徴だ。本体の天板部はタッチ式の操作パネルになっており、音楽の再生や一時停止、早戻しや早送り、音量調整といった操作を行える。
このスライダーは凹みがあるので、暗い場所で手探りでも操作しやすい。音量はこのスライダーで大雑把に調整した後に、両脇のボタンをタップして微調整するという二段構えになっており使いやすい。Sonos Oneと比べても格段に使いやすくなっている。余談だが、最小音量がかなり小さめなのは、日本の住宅事情にマッチしていて個人的にプラスだ。
背面には、スマホなどとBluetoothで接続するためのペアリングボタンと、ライン接続用のUSB Type-Cポートが搭載されている。こういった汎用(はんよう)性の高さも本製品の特徴の1つだ。これら以外にも、背面にはスマートスピーカーではおなじみのマイクをオン/オフ用ボタンも備えている。
そんな本製品が他のスマートスピーカーと最も異なるのは、もしかすると重量かもしれない。サイズ的には既存のスマートスピーカーと同等ながら、重量は約2.02kgもある。「Google Nest Audio」は約1.2kgなので、約2倍弱だ。見た目よりはるかに重いため、初めて手に持った時はギョッとする。店舗で買って持ち帰る場合は無理をしないよう注意したい。
セットアップは、まずスピーカーとして準備を行った後に、必要に応じてAmazonのAlexaをセットアップするという二段構えを取る。スマートスピーカーとしての機能が主である、Amazonの EchoシリーズやGoogle Nestシリーズとは異なる部分だ。
なお、スピーカーとしてのセットアップの最終工程にあるサウンドの最適化は、マイクを有効にした状態で行う必要がある。
追加完了。続いて設置場所に合わせたチューニングを実行する(左)。Trueplayによるチューニングの方式を2つから選ぶ(中央)。周辺20cmを空けた状態で置き場所を決めてスタートする(中央)。チューニング中。しばらく待つと最適化が完了する(右)
続いて、サウンドをチェックしてみよう。
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