「Pixel Tablet」は“タブレットが持つ10年来の課題”にGoogleが取り組んだ意欲作……その課題って?:ある日のペン・ボード・ガジェット(1/3 ページ)
イラストレーターのrefeiaさんが、長年ウオッチしているAndroidタブの新作「Google Pixel Tablet」を試してみました。結果はいかに?
タブレットは
- 良い置き場所がなく
- 収納したまま忘れられ
- 使いたい時にはバッテリーが切れている
この問題は10年来、解決していない……(Google I/O 2023 にて)
こんにちは! refeiaです。今回はGoogleが久しぶりに出したタブレット端末「Pixel Tablet」です。お絵かきとはあまり関係ないデバイスですが、Nexusの時代からGoogleハードに触れてきた自分としては興味があったため、触らせてらうことにしました。
互換ペンも入手してあるので、後で描き味も軽くチェックしますね。ではよろしくお願いします!
- Googleの「Pixel Tablet」は据え置いても使いやすい 充電スピーカーホルダー付きで7万9800円から
- 「Google Pixel Tablet」を競合製品と比較 第2世代Nest Hubの代わりにはならないと思った理由
Googleタブレットが歩んできた“苦め”の歴史
Pixel Tabletは、2023年6月に発売されたAndroidタブレット端末です。約11型の液晶ディスプレイと、同社のハイエンドスマホと同じ「Tensor G2」チップを搭載した、Androidタブレットとしては貴重な高性能モデルです。
Googleは10年来、タブレットデバイスに取り組んではいましたが、上手くいっているとも、やる気にあふれているとも言えない状況が続いていました。簡単におさらいしておきましょう。
- 2012年 「Nexus 7」「Nexus 10」
- 2013年 「Nexus 7 (2013)」
- 2014年 「Nexus 9」
- 2015年 「Pixel C」国内では発売されず
- 2018年 「Pixel Slate」ChromeOS/国内では発売されず
- 2019年 タブレット端末の開発から撤退を表明
そして、国内で買えるGoogleのタブレットは9年ぶりになります。Pixelスマホは近年では世間の評価も実際の品質も上がっており、自社開発のチップも2世代目に入って完成度を増しているので、再挑戦するには良い頃合いです。
高級感に振らず快適性と安らぎを感じられるデザイン
Pixel Tabletは、基本的には11型のAndroidタブレットです。普通と違うのは、「充電スピーカーホルダー」が付属することです。本体もホルダーも金属っぽい面がほとんど露出しない、やさしいデザインです。
このホルダーはスピーカーを内蔵する、マグネット式の充電スタンドですが、
- 手軽な充電
- モバイル端末で不足しがちな音質や音量を底上げ
- 装着中はGoogle Homeデバイスとして動作
というように、他のタブレットと差別化された体験の中心になっています。これは後ほど詳しく見ましょう。
ボディーの作りも特徴的ですね。丸みを帯びた背面と、滑らかな石のようなサラサラの仕上げは、指紋がつきづらく、汗が出ても滑りづらいです。手に持った時の快適さは、よくあるガラスやアルミ/アルマイト仕上げのモデルとは一線を画しています。
割高感の謎
そして、価格が128GBモデルで7万9800円(税込み、以下同様)です。「8万円か……あれ? 高いような?」と思ってしまいます。作りも良く、性能も良く、充電スピーカーホルダーという豪華な付属品があることを考えると、そう割高なわけではありませんが、Androidタブレットといえば長らく、格安で性能もそれなりの製品が主流でした。なので、どうしても高く見えてしまうのは仕方ないです。少し不憫というか、難しい立ち位置ですね。
また、国内に限っては「円安」+「Pixel 7aが安い」という事情も関係していそうです。実は米国ではPixel 7aとPixel Tabletは同じ価格です。以前から国内ではPixel aシリーズは割安に設定されていることが多く、「安い」というイメージが定着しているのもありそうです。
それでは、実際に使って見ましょう。
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