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「AI PCで花開く」――インテル、30日31日に表参道で「AI PC Garden」ポップアップイベントを開催(1/2 ページ)

AIアクセラレーション内蔵インテルCore Ultraプロセッサを搭載したAI PCを展示するポップアップイベント「AI PC Garden」をインテルが開催する。AI PCとは何なのか、またガーデンに込められた意味とは?

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 インテルは3月30日と31日の2日間、東京都渋谷区にある「Cafe STUDIO」で「AI PC Garden」ポップアップイベントを開催する。さまざまなAIアプリケーションをIntel Core Ultraプロセッサを搭載した各社のノートPCで体験できる。オープンは午前11時から午後7時までで、予約は不要、参加費は無料だ。

 なぜ「Garden」なのか、同社が提唱する「AI PC」によってパーソナルコンピュータの何が変わっていくのか──3月29日に報道陣向けのプレビューイベントが行われたので、その模様をお届けしよう。

「AI PC Garden」
インテル「AI PC Garden」

体感して“AI PC”を定義づける

 PCメーカー各社がIntel Core Ultraプロセッサを搭載した新製品を続々と発表している。

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 そもそも、AI PCという言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか。米Intelと米Microsoftは定義を策定しているが、インテルの上野晶子本部長(執行役員 マーケティング本部)は、「一般消費者がAI PCを体験し、感じ、解釈し、意義づけていくことが重要なのではないか」と説明する。


インテルの上野晶子本部長(執行役員 マーケティング本部)

 「インテルの仕事は、今あるAI PCを皆さんに見ていただき、体感していただき、いろいろな解釈をしていただく機会を増やすことだと考えている。そのための場にしたいと考え、AI PC Gardenを開催することにした」(上野本部長)

 インテルはAI PCを実現するプロセッサを提供し、ハードウェアメーカーはそれを組み込んだAI PCを作っているが、「ローカルでAIを使うためのアプリケーションが圧倒的に足りていない」と上野本部長。「デベロッパーの皆さんに、多種多様のアプリケーションを作ってもらいたい。ここから花を咲かせてほしい、という願いを込めてGarden、花に囲まれた空間を作った」と説明した。

 「Centrinoプラットフォームが誕生したとき、PCは電源ケーブルやLANケーブルといったケーブルからの自由を得た。AI PCを実現するCore Ultraプロセッサは、AIを実行する際のクラウドからの自由を意味すると考えている」(上野本部長)

花に囲まれた最新AI PCと意欲的なアプリケーション

 イベント会場には、ASUS JAPAN、デル・テクノロジーズ、エイサー、レノボ・ ジャパン、日本HP、Dynabookなど、インテル Core Ultraプロセッサを搭載した最新のAI PCが並べられていた。内装は上野本部長たっての希望で、各所に花が飾られていた。「無機質で面白みのない空間ではなく、華やぎがあり、訪れたいと思うような空間にしたかった。PC売り場もそのようになってもらいたいという思いを込めた」という。

基部に花を活けたディスプレイ
会場には本物の花。「Garden」にしたのにはもう一つの意味があるという。インテルは2022年に次世代クリエイターを支援する「インテル Blue Carpet Project」を実施している。そのプロジェクトの中で、既に40人のクリエイターに最新PCを貸し出して、クリエイティブ活動の加速をサポートしているが、「それら若い人たちの元気が花開かせる場所にしたい」という思いも込められている

 デモ機では、インテル Core Ultraプロセッサに搭載されたNPUを生かすものとして、クラウドに頼らないAIを活用したアプリ、ChatGPTのようなテキスト対話型AI、ローカルで背景や被写体を識別するカメラアプリ、ハンドジェスチャーで再生や一時停止、巻き戻しなどを行える動画再生アプリなどを展示していた。

Webカメラの映像からハンドジェスチャーを認識

 ハンドジェスチャーをカメラが認識する例として、話者のズームや追跡をするAI搭載カメラは数年前から登場している。スマホでも、ピースや手のひらをカメラに見せることでシャッターを切るなど、やはりハンドジェスチャーに対応したものがある。

 同じようにAIで手の動きを認識し、それを操作に活用したのが「iQIYI」(アイチーイー)だ。手のひらを向けて一時停止、OKサインで再生、「グッド」の指の形を作ったうえで左に親指を向けると少し前にスキップする。

NPUで動作するLLM

 Stability AIの「Japanese Stable LM Instruct Gamma 7B」モデルは、LLMを軽量化したうえでローカルにインストールし、日本語でのやりとりができるテキスト対話型AIだ。質問を書き込むと、回答時にGPUの値がぐんと上がることから、ローカルで処理していることがよく分かる。

Stability AI の「Japanese Stable LM Instruct Gamma 7B」モデルをインストールした「MSI Prestige-16-AI-Evo-B1MG-1001JP」
Stability AI の「Japanese Stable LM Instruct Gamma 7B」モデルをインストールした「MSI Prestige-16-AI-Evo-B1MG-1001JP」
AIのWebカメラ
ローカルで背景ぼかしなどの処理を行うAI搭載の「Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 9(16型)」
展示方法
ただ展示するだけではなく、空間つくりの提案もしている。デスクとチェアは全てハーマンミラー製。こちらはZ世代の女性をイメージしたレイアウトで、展示機は「ASUS Zenbook DUO(UX8406)」だ
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