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たくさん働いてくれたロボット掃除機に感謝とお別れを――アイロボットジャパンが神田明神で「ルンバ感謝祭」を開催(1/2 ページ)

6月8日はロボット掃除「ルンバ」の記念日――皆さんはご存じだっただろうか? この「ルンバの日」に合わせて、アイロボットジャパンが神田明神で「2024 ルンバ感謝祭」を開催した。今まで自宅などの清掃に貢献してきたルンバに感謝と別れを告げるという、このイベントに密着した。

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 「ルンバ(Roomba)」はただのロボット掃除機ではない――アイロボットジャパン(iRobot)のルンバのユーザーには、新しいルンバを「お迎えする」と言い、利用中のルンバを「うちのコ」と表現する人が少なくないという。ペット、または我が子のようにいとおしく思うユーザーがいるのだ。

 今まで働いてくれていたルンバに、感謝の気持ちを込めつつ、“おはらい”をしてお別れしたい――そんなユーザーのために、アイロボットジャパンが「2024 ルンバ感謝祭」を神田明神(東京都千代田区、※1)で開催した。

 ルンバへの“おはらい”とはどのようなものなのか、そして参加したユーザーの心中は……? イベントの様子を紹介する。

(※1)神田明神の正式名称は「神田神社」で、周辺の108町会の氏神様として知られる

会場となった神田明神
2024 ルンバ感謝祭は、東京都千代田区にある神田明神(神田神社)で行われた

祈祷、そしてお別れ――

 今回のルンバ感謝祭は、1年以上ルンバと暮らしてきたユーザー20組40人が参加した。小学生以下の子どもを同伴できるということで、数人の子どもの姿も見受けられた。

 イベントでは、使わなくなったルンバをおはらいした後、神田明神に“お納め”することになる。ユーザーたちは家族のように接してきたルンバをそれぞれ持ち寄っており、中にはシールなどでデコレーションしてルンバへの感謝の気持ちを“見える”ように表している人もいた。

デコられたルンバ
デコレーションされたルンバ。大切に使われてきたことが分かる。「今までありがとう」の文字が涙を誘う
愛用していたルンバを手にするオーナー
これまで愛用していたルンバとの別れを惜しむオーナー。実は筆者の知人のライターである

 やがて時間がきて、巫女(みこ)による案内で各自ルンバを手にして儀式の行われる本殿へ向かう。ルンバとの“お別れ”の時間が迫る。

本殿に向かう
案内に従って本殿に向かうルンバオーナーたち
それぞれのルンバ
各自、収めるルンバを手に本殿へ向かう

 雅楽の演奏が響き渡る本殿にオーナーたちが着席すると、神職による祈祷でルンバがおはらいを受け、その後に華やかな「巫女舞」と「福鈴の儀」が行われた。

ルンバをおはらいしてもらう
祈祷によりルンバをおはらいしてもらうオーナーたち。もちろん、足元にはルンバがある(写真提供:アイロボットジャパン)
巫女による福鈴の儀
巫女による「福鈴の儀」も執り行われた。福鈴の儀は、清めの意味を持つという(写真提供:アイロボットジャパン)

 オーナーたちによる玉串拝礼の後、オーナーを代表して小学2年生の田中杏樹さんによる「ルンバあて感謝の手紙」の朗読が行われた。

 手紙には、4歳の頃からずっと部屋を掃除してくれていたルンバに「ゆきちゃん」という名前をつけて家族のように大切にしてきたこと、ゆきちゃんがやってきた当初、幼い弟がルンバを怖がっていたものの、そのうち仲良くなっていったこと、ゆきちゃんとお別れをするのは寂しいが、新しいロボットにも名前をつけて仲良くなりたいという決意、それでも家族みんなが“ゆきちゃん”を忘れることはないだろう――そんな感謝がつづられていた。

感謝の御言葉
家族のように接してきたルンバへの感謝の手紙を朗読する田中杏樹さん(写真提供:アイロボットジャパン)

 なお、納められたルンバは、神田明神と同じ千代田区に本社を構えるリサイクル認定業者「リーテム」の東京工場に搬入され、資源として生まれ変わる。

 オーナーにとっては「新しい姿になって、どこかで巡り会えるかもしれない」――そんな期待につながるだろう。

ルンバ納めの儀
ルンバ納めの儀で、ルンバを手にする神職。狩衣(かりぎぬ)を着た神職とルンバという組み合わせが、何となく目新しい(写真提供:アイロボットジャパン)
ルンバ納めの儀
ルンバ納めの儀では、リーテムの中島佐智世副社長にルンバが手渡された(写真提供:アイロボットジャパン)
お守りの授与
ルンバを納めた後、家族ごとにお守りを授与されていた

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