4TBだけQLCなM.2 SSD「WD Blue SN5000シリーズ」登場:古田雄介の「アキバPickUp!」(1/4 ページ)
4TBの大容量NVMe M.2 SSD、96GBのDDRメモリキット、16GBのGDDR6メモリを搭載したグラフィックスカード――3連休の秋葉原では広い意味で“メモリ”にまつわる新製品が注目を集めた。
4TBの大容量NVMe M.2 SSD、96GBのDDRメモリキット、16GBのGDDR6メモリを搭載したグラフィックスカードなど、3連休の秋葉原では広い意味で“メモリ”にまつわる新製品が注目を集めた。
4TBの大容量SSDは「小さいマザーボードで需要増」
ウエスタンデジタル(Western Digital)から、新型のNVMe M.2 SSD「WD Blue SN5000シリーズ」シリーズが登場した。本シリーズは7月8日から同社の直販サイトで販売が始まっているが、この3連休までに秋葉原の自作PCショップの店頭にも並んだ。実売価格は500GBモデルが1万1000円強、1TBモデルが1万6000円弱、2TBモデルが2万9000円前後、4TBモデルが5万2000円前後となっている。
本製品はPCI Express 4.0接続に対応しており、独自のキャッシュ技術「cCache 4.0」によって、パフォーマンスを従来モデルから引き上げたことが特徴だ。公称のシーケンシャル(連続)読み出し速度は、500GBモデルが毎秒5000MB、1TB/2TBモデルが毎秒5150MB、4TBモデルが毎秒5500MBだ。
NAND構造は2TB以下がTLC、4TBモデルのみがQLCだ。4モデル共に、平均故障時間(MTTF)は175万時間で共通する。
入荷したパソコンSHOPアークは「スペック的には、2022年3月に登場した『WD_BLACK SN770』に近いシリーズです。そこに4TBモデルが加わって、大容量のニーズもカバーするようになったという印象です」と語る。
PCショップに「NVMe M.2 SSDの“主流”はどのあたりか?」と尋ねると、おおむね「1TBから2TBモデル(が主流)」とのコメントが返ってくることが多い。しかし昨今は、4TBモデルの需要もじわじわと高まっている様子だ。
パソコンSHOPアークは「ノートPCや超小型ベアボーンなど、M.2スロットの数が限られた環境でよく求められています。Mini-ITXマザーボードも同様です。最近のATXマザーボードなら(M.2スロットが)3本くらいあるので、ブート用以外に「2TB+2TB」という構成も可能ですが、それより少ないと厳しいですからね」という。
同様のことを「今さらSerial ATA(SATA)接続のドライブを生やすよりも、マザーボードで完結させたい人は多い」と表現するショップもあった。
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