大規模アップデート! 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」に追加された新機能は?(2/2 ページ)
「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」に追加された新機能を解説する。NPUを搭載したCopilot+ PC専用機能だけでなく、全てのPCを対象にした機能も盛りだくさんだ。
全てのPC向け
Wi-Fi 7のサポート
Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)は、Wi-Fi 6、Wi-Fi 6Eに続く新たな無線規格で、遅延の低減や電源管理が効率化される他、理論上の通信速度は最大46Gbpsとなる。
Bluetooth補助的な聴覚デバイスのサポートのためのLE Audio拡張機能
LE Audioに対応したBluetooth機能を持つ聴覚補助デバイスにおいて、オーディオのプリセット機能やアンビエントサウンド(外音取り込み)コントロール機能の導入によるアクセシビリティー機能の向上。
システムトレイ&タスクバーの機能強化
クイック設定でスクロールが可能になった。また、ネットワーク接続中のアニメーションアイコンや切断中の地球アイコン、Wi-Fiリストの更新ボタンやスキャン進行状況インジケーターのデザイン、VPNのリスト表示やトグルアイコンをリニューアルした。
より合理化されたエクスプローラー
右クリックで表示されるコンテキストメニューにおいて、アイコン化された「切り取り/コピー/貼り付け/名前の変更/共有/削除にラベルが付いて視認性を改善した。
さらにアドレスバーに表示される階層リンク表示の改善、「.tar」「.7z」形式によるファイルの圧縮に対応した。コンテキストメニューで圧縮形式を選択できる。他にもPNG形式の画像においてメタデータ編集が可能になった。
PCのスマート電源管理
クイック設定からオンにできる新しい省エネルギー機能を追加した。ノートPCだけでなく、デスクトップPCのような電源が接続されたPCでもエネルギー節約に役立つという。
QRコードを使用してWi-Fiネットワークを結合して共有する
QRコードによるWi-Fiネットワークの共有機能をサポートした。カメラを搭載したWindowsデバイスで、SSIDの選択やパスワードの入力を省いたり、別のデバイスに共有したりできる。
Wi-Fiネットワークアクセスのプライバシー制御の強化
PCが検知している付近のWi-Fiリスト一覧にアクセスしようとするアプリに対する制御機能を強化した。
これまではアクセスポイントの一覧から位置情報を特定される可能性があったが、アプリからそうした要求があった場合にプロンプトを表示してアクセス許可をユーザーに委ねられるようにする。
Microsoft Teamsでの簡単なアカウント管理と通知
Microsoft Teamsにおいて、個人アカウントと職場アカウントもしくは学校アカウントをシームレスに切り替えられるようにした。
デバイス間での「Voice Clarity」の拡張
「Surface Laptop Studio」で提供されていた、マイク入力音声のノイズ除去機能が多くのデバイスで利用できるようになった。
Sudo for Windows:Windowsのコマンドライン効率を高める
開発者やパワーユーザー向け機能として、sudoコマンドをサポートした。
リモートデスクトップにおける強化された接続とアクセシビリティー
ダークモード対応、テキストスケーリング機能、ズームオプションの追加により、リモート作業の柔軟性と視認性が向上した。
その他、非常に細かなものを含む追加機能
- セットアップ画面の改善
- ロック画面にスポーツ試合の速報、交通状況、財務ニュースを表示する
- スタートメニューに表示されるアカウントマネージャーのリニューアル
- スタートメニューにピン留めしたアプリをドラッグしてタスクバーにピン留めできる
- システムトレイに表示される時計にマウスポインターをあわせた時の表示改善
- 低速充電器を接続した際の通知テキストの改善
- 「設定」→「アカウント」→「リンクされたデバイス」から、Microsoftアカウントに登録されたPCとXboxを管理できる
- PC Game Passにおけるレコメンド機能、表示の改善
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」からWi-Fiパスワードを確認できるようになった
- GPSなどで正確な位置情報を検知できない場合の、規定の場所を設定できるようになった
- 印刷メニュー表示の改善
- ストレージの記憶域表示インジケーターの改善
- 「設定」→「システム」「サウンド」内にマイクのテストユーティリティーを追加
- リフレッシュレートを動的に調整するダイナミックリフレッシュレート設定をトグルボタンで有効化できるようになった
- ディスプレイごとに異なるダイナミックリフレッシュレート設定の許可
- 色調整機能の新しいオプションを追加
- 検知したBluetoothデバイスの表示を改善した。一般的ではないデバイスが検出されると、オプションとして「全てのデバイスを表示する」が表示される
- サウンド設定が「Windows バックアップ」に含まれるようになった
- タスクマネージャー、レジストリエディターの改善 など
その他、さらに細かい詳細はMicrosoftのサポートページから確認できる。企業や組織のIT担当者に向けた新機能解説ページも用意されている。
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