Next GIGAを意識した「Dynabook Chromebook C70」を試す 子どものファーストPCにピッタリかもしれない(2/2 ページ)
Dynabookが発売した「Dynabook Chromebook C70」は、GIGAスクール構想の第2期を想定して登場した新モデルだ。どんなChromebookなのか、サクッとチェックしていこう。
パフォーマンスをチェック!
Dynabook Chromebook C70のパフォーマンスはいかほどか――簡単ではあるがチェックしてみよう。今回はベースモデル(4GBメモリ/32GBストレージ)で検証している。
Geekbench 6
クロスプラットフォームのベンチマークテストアプリ「Geekbench 6」のAndroid版でProcessor(CPU)テストを行った結果は以下の通りだ。
- シングルコア:625ポイント
- マルチコア:1470ポイント
スコア的には直近のハイエンドスマートフォンにはかなわず、ミドルレンジスマートフォンでようやく勝負になるかどうか、といった感じである。ただ、それでもパフォーマンス不足を感じないのはChromeOSといえるかもしれない。
なお、本アプリではGPUテストも試行したのだが、テストを完走できなかった。
3DMark
GPUのテストは、「3DMark」のAndroid版でテストを行った。スペックの都合から、本機では「Wild Life」のみのテストとなったが、全体スコアは734ポイント(平均4.40fps)となった。
GPUコアの仕様を考えると妥当といえば妥当なのだが、昨今のAndroidスマホ/タブレットと比べると心もとない。ただ、もっとCPU/GPUパワーを使う用途でChromebookを選ぶなら、調達価格を考慮に入れなければ素直に「Chromebook Plus」を選んだ方がいいだろう。
小学生低学年の「ファーストPC」としては“アリ”
ターゲットが明らかということもあり、Dynabook Chromebook C70のスペックは控えめだ。しかし、ChromeOSが軽快であることも手伝って、実際に使ってみるとサクサクと利用できる。全てをWebで完結できるタスクであれば、ディスプレイの解像度に目をつむれば案外快適に使える。
現時点で、Dynabook Chromebook C70のコンシューマー向け販売は予定されていない。個人的には、値段次第ではあるが小学校低学年の子どもに「初めてのPC」として与えるのは“アリ”なのではないかと考えている。ぜひとも、検討してもらいたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
子ども目線の「Dynabook Chromebook C70」が12月上旬登場 教育機関への導入を想定した法人向けモデル
Dynabookが投入を予告していたデタッチャブル式2in1 Chromebookの詳細を発表した。法人向けモデルで、教育市場をメインターゲットに据えている。
シャープが「Dynabook」ブランドのChromebookを2021年2月以降に発売 GIGAスクール構想準拠でLTE通信対応
シャープが、子会社のDynabookと共同開発したChromebookを発表した。GIGAスクール構想に準拠した仕様となっており、LTE通信機能を内蔵していることが特徴だ。
ソフトバンクが「Dynabook Chromebook C1」を教育機関向けに発売
ソフトバンクは、Dynabook製11.6型Chromebook「Dynabook Chromebook C1」を3月から法人向けに発売する。
Next GIGAで何が変わる? 文科省が「学習用端末」の要件や補助スキームの変更などを行った理由【前編】
2019年度に始まった「GIGAスクール構想」で導入された学習用端末が、2024年度から順次更新時期を迎える。そのことを受けて、端末メーカーやプラットフォーマーが置き換えを見越した動きを活発化させている。この記事では、新たな学習用端末の要件と調達方法について見ていきたい。
Next GIGAで学習用端末のOSシェアが大きく変わる? PCメーカーやプラットフォーマーの動き【後編】
いわゆる「GIGAスクール構想」で導入された学習用端末が、2024年度から順次更新(リプレース)される。そこでプラットフォーマーや端末メーカーはいろいろな動きを見せている。その様子を見てみよう。【更新】


