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ウエスタンデジタルの新型PCI Express 4.0 SSD「WD_BLACK SN7100」を試す パフォーマンスは良好でノートPCへの組み込みにお勧め(3/3 ページ)

ウエスタンデジタルが、ゲーミングブランド「WD_BLACK」から新型M.2 SSDをリリースした。この記事では、その新モデルの2TB仕様のパフォーマンスをチェックしていく。

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パフォーマンスはどう?

 WD_BLACK SN7100の紹介が一通り終わったところで、2TBモデルのパフォーマンスをベンチマークテストアプリ「CrystalDiskMark 8.0.6」を使ってチェックしてみよう。

 今回は、2022年に発売された「ThinkPad X13 Gen 3」(Core i7-1280P/32GBメモリ)に本製品を組み込んだ上で、組み込み前に作っておいたリカバリーイメージ付きの「回復ドライブ」でWindows 11 Pro(バージョン24H2)を改めて導入してからテストを行っている。

組み込んだところ
ThinkPad X13 Gen 3のM.2 SSDスロットに組み込んだWD_BLACK SN7100(2TBモデル)
情報
「CrystalDiskInfo」で確認したモジュールの情報。いろいろ計測した直後の計測なので温度は46度となっているが、平常時は40度前後で落ち着いている

 CrystalDiskMark 8.0.6の計測モードは「NVMe SSD」で、それ以外の設定は標準通りとした場合の主な結果は以下の通りだ。

  • シーケンシャル(SEQ1M Q8T1)
    • 読み出し:毎秒6849.38MB
    • 書き込み:毎秒6330.31MB
  • ランダム(RND4K Q32T16)
    • 読み出し:797.17MB
    • 書き込み:340.56MB

 一部のSSDは、ハードウェアベースのデータ圧縮機能を備えていることがあり、データの内容によっては実際よりも“高速に”読み書きできる。そのため、データ圧縮が効かないようにすべく、テストデータを全て「0x00(0 Fill)」としたテストも実施した。主な結果は以下の通りだ。

  • シーケンシャル(SEQ1M Q8T1)
    • 読み出し:毎秒6895.99MB
    • 書き込み:毎秒6079.25MB
  • ランダム(RND4K Q32T16)
    • 読み出し:781.88MB
    • 書き込み:340.69MB

 「0x00」のオン/オフでどちらも、結果は大差なかった。シーケンシャルの読み出しについては公称スペックの95%の性能、書き込みは92%の性能となった。

 想定よりも若干低いものの、以前の「WD BLUE SN5000」(1TBモデル)のレビューと見比べれば分かる通り、いずれもPCI Express 4.0 x4接続のSSDとしては十分に高速といえる。放熱をもっとしっかりとすれば、公称の性能に近づくと思われるが、時間の都合で追加の検証までは行えなかった。

結果
CrystalDiskMark 8.0.6の計測結果(NVMeモード:左が通常、右が0-Fill)

「手頃で速いSSD」が欲しい人にお勧め

 本製品は、DRAMレスながらもPCI Express 4.0 x4の限界に近い読み書き速度を実現しているという点が“キモ”だ。今回のテストではピーク時のモジュール温度は50度台前半(S.M.A.R.T.による計測時)だった。PCI Express 4.0 x4対応のSSDが出始めた頃を思い出しつつ、「結構スピード出るのに、そんなに熱くならないんだな……」と感慨にふけってしまった。

 ノートPCだけでなくデスクトップPCでも、特にOS起動用のストレージとしてWD_BLACK SN7100は有力な選択肢となりそうだ。

WD Dashboard
WDブランドのSSDのユーティリティーアプリ「Dashboard」は、WD_BLACKブランドの製品を使うと専用デザインとなる。データをガンガン読み書きしてもモジュール温度は50度台前半に収まっていた

機材協力:ウエスタンデジタル合同会社

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