Googleが「Gemini in Chrome」を発表/Windows 11が「MCP」をネイティブサポートへ(1/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、5月18日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
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Googleが「Gemini in Chrome」を発表
Googleは5月20日、「Gemini in Chrome」を発表した。デスクトップ版ChromeブラウザにGeminiを内蔵するもので、ウィンドウのGeminiアイコンをクリックすると、タブを切り替えることなくページ内のコンテンツを要約したり、質問に対してコンテンツの内容に基づいた回答を提供したりできる。
Gemini自体は、gemini.google.comにアクセスすれば他のブラウザからでも利用できるが、Chromeではアドレスバーに@geminiと入力してウェブアプリでチャットを開始できる。
さらにGemini in Chromeはデスクトップ版Chromeの一部であるため、表示しているページコンテンツを共有したり、ライブモードを使用したりできる。
Gemini in Chromeは、Chromeのツールバーか、WindowsまたはmacOSのデスクトップで設定したキーボードショートカットからアクセスできる。なお、Gemini in Chromeは、まず米国のGoogle AI ProおよびUltraサブスクリプションユーザーを対象に展開される。
Windows 11が「MCP」をネイティブサポートへ
Microsoftは5月19日、Windows 11でMCP(Model Context Protocol)をネイティブサポートすると発表した。今後数カ月以内に、一部のパートナーにプライベート開発者プレビューとして提供し、フィードバックの収集を開始する。
MCPは、AIエージェントが外部のデータソースやサービスを利用するためのプロトコルだ。2024年11月にAnthropicがAIの外部連携を共通規格化することで、開発者の負担を減らすとして公開されたもの。
Anthropicは「AIアプリケーションのためのUSB Type-Cのようなもの」と例えている。既にOpenAIがサポートを表明しており、AIエージェントにおける標準プロトコルとしての地位を確立しつつある。
Windows上のMCPプラットフォームは、AIエージェントがネイティブWindowsアプリに接続するための標準化されたフレームワークを提供し、Windows 11 PC上でこれらのエージェントのスキルと機能を拡張するための機能を公開できるとしている。
OSレベルでMCPが組み込まれると、AIエージェントの利用が簡単になるが、セキュリティとプライバーの確保が重要になってくる。そこで、Windows上のMCPプラットフォームでは、以下のコンポートが導入される。
- Windows用MCPレジストリ: MCPサーバにアクセスできるWindows上のAIエージェントを管理する。AIエージェントは、MCPレジストリを介してクライアントデバイスにインストールされているMCPサーバを検出する
- Windows用MCPサーバ:AIエージェントが対話するためのMCPサーバとして、ファイルシステム、ウィンドウ処理、Windows Subsystem for LinuxなどのWindowsシステム機能が含まれる
MCPの新機能では、MCPやその他のエージェント機能を拡張していく中で、学び続ける必要があることを認識しているとのこと。安全な基盤の上に構築していくことを最優先に考えているという。
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