検索
ニュース

Narwalが常に洗浄する水拭きロボット掃除機「Flowシリーズ」を発売 エントリーロボット掃除機「Freo S」とスティック型掃除機「S30」も投入

Narwalが、新型のフラグシップ水拭きロボット掃除機を発売する。「Flow」という名前の通り、掃除の“流れ”を意識した機能強化を施したことが特徴だ。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 Narwal Japanは10月16日、新型のロボット掃除機「Flow」「Flow Performance」「Freo S」とスティック型掃除機「S30」を発表した。新製品は直販サイトの他、Flow Performanceを除く3機種はECサイト(Amazon.co.jp/楽天市場/Qoo10/JAL Mall)、FlowとFreo Sについては主要な家電量販店でも販売される。各製品の発売予定日と想定販売価格は以下の通りだ。

  • Narwal Flow:11月7日/19万9800円
  • Narwal Flow Performance:11月7日/18万9800円
  • Narwal Freo S:10月30日/4万9800円
  • Narwal S30:11月7日/5万4900円
新製品
今回発表された新製品群(左から3番目に展示されている「Narwal Flow(自動給排水バージョン)」は参考展示で、日本での取り扱いは未定)

Narwal Flow/Flow Performance

 Narwal FlowとNarwal Flow Performanceは、「オールインワンを極めた」ことをうたうNarwalのフラグシップロボット掃除機だ。製品名にある「Flow」の通り、“流れ”を意識した水拭き/吸引/センシング機能の強化を施したことが特徴だ。

 名前で少し混乱するが、Flowの方が上位機種という位置付けで、Flow Performanceは「コストパフォーマンス」を重視して「吸引力」「水拭き圧力」「センシングで認識できる物体の種類」を削減した直販専用モデルとなる。

Narwal Flow
Narwalの新しいフラグシップロボット掃除機「Narwal Flow」の通常モデルは、清水タンクと汚水タンクを備える(廉価版のNarwal Flow Performanceも外観は同様)
Narwal Flow
発表会場で参考展示されていた「Narwal Flow(自動給排水バージョン)」は、付属するベースステーションをタンクレスにしたもので、給水は上水道から、排水は排水口へと直接行うようになっている。一部の国/地域で販売されているが、日本での取り扱いは未定だという(ガイドステッカーには日本語表記も見られるので、何らかの形で販売することは検討していると思われる)
機能差分
FlowとFlow Performanceの機能差分。名前だけを聞くとFlow Performanceの方が上位モデルであるように思えるが、「Performanceは『コストパフォーマンス』で優位という意味」とのことで、単なるFlowの方が上位モデルだ

 水拭きはクローラー式のモップで行うようになっており、回転加圧式モップと比べると16倍の範囲を清掃できるようになった。モップにかかる圧力はFlowが12N、Flow Performanceが10Nとなる。水拭き時は16個のノズルで45度の温水を噴射しつつ、モップも常に清掃しながら進行する。

 汚水の回収は内蔵のスクレーバーで行うようになっており、本体にも汚水タンクを用意している(ベースステーションに戻った際に汚水は自動で回収され、洗浄される)。

モップ
モップはクローラー式で、水拭き時は45度の温水清掃も可能だ(乾燥した状態でのから拭きも可能)
モップ
水拭き時は16カ所のノズルから注水され、汚水はスクレーバーでで確実に回収するようになっている
汚水タンク
本体の汚水タンクやスクレーパーは自己洗浄機能を備えており、常に清潔な環境で掃除できるように工夫している

 吸引は独自の「フローティングローラーブラシ」で行うようになっており、左右のサイドブラシは毛絡みを事前に防ぐためにあえてローラーブラシに掛かるような設計としている。右側のローラーブラシについては、2本あるブラシのうち1本をあえて長くして、逆回転させることで部屋の角にあるホコリをより確実にかき取れるようにしている。

 カーペットを掃除する際に空気漏れを最小化することで吸引効率を高める「カーペットブースト」機構も備える。最大吸引力はFlowが2万2000Pa、Flow Performanceが2万Paだ。

フローティングローラーブラシ
ブラスはよく見るローラー式だが、片側のみで支持するフローティング機構を採用している。支持されていない側(フローティングサイド)に向かってゴミを吸引するようになっており、これにより毛絡みのリスクを軽減している
サイドブラシ
サイドブラシは左右に備わる。右側のサイドブラシは、片方がフレキシブルかつ長めになっており、逆回転することで角をよりしっかりと掃除できるようになっている
毛絡み
右側のサイドブラシは、フローティングローラーブラシの吸込口にあえて掛かるように設置されており、毛や繊維が絡むリスクを軽減している
認証取っている
髪の毛の絡みにくさについては、第三者機関(スイスSGSとドイツTUV Rheinland)による認証を行っている

 センシングはデュアルRGBカメラ(ステレオカメラ)とLiDARを併用して行っており、清掃空間の3Dによるマッピング/ポジショニングに対応している。最短で8mm手前の障害物を検知可能で、障害物のギリギリ手前を攻める掃除も可能だ。ペットの排せつ物を始めとする「危険な汚れ」も未然に回避できる。物体検知は深層学習したデータを活用しているが、処理は全てオンデバイスで行われる。

 検知可能な物体はFlowが200種類以上、Flow Performanceが150種類以上となっている。

ステレオカメラ
本体正面にはステレオカメラを備えている
機械学習
ステレオカメラで捉えた映像は、機械学習データを元にオンデバイスで処理して障害物を回避するようになっている
オンデバイス
データのオンデバイス処理についても、第三者機関(TUV Rheinland)による認証を取得している

 ベースステーションは本体のゴミ収集や充電の他、汚水タンクの洗浄機能、モップの洗浄/温風乾燥機能を備えている。ゴミ捨て最長で120日程度に1回の頻度で良いという。

Narwal Freo S

 Narwal Freo Sは、同社のエントリーロボット掃除機「Freo」の第2世代モデルだ。最大8Nの水拭きに対応し、吸引力は最大8000Paとなる。

 ゴミ収集と充電用のベースステーションも付属している。ゴミ捨ては最長で180日間分程度に1回の頻度で良いという。

Narwal Freo S
Narwal Freo Sはエントリーモデルの第2世代で、ゴミ収集と充電に対応するベースステーションも付属する
ベースステーション
ベースステーションのゴミ収集部は3.5Lと大容量で、ゴミ捨ては最長で180日程度に1回の頻度で済む

Narwal S30

 Narwal S30は、最大2万Paの吸引力を備えるスティック型コードレス掃除機だ。温水による水拭きにも対応しており、モップの圧力は最大20Nとなる。ゴミと汚水は内部で“分離”するようになっており、それぞれ混ざることなく処理可能だ。

Narwal S30
Narwal S30は本体重量が約4.16kgだが、実際に持つとそこまでの重さを感じない
Narwal S30
ップによる水拭きはかなりスムーズで、液体(写真ではコーヒー)をキレイに拭き取ってくれる
水とほこりを分離
ダストボックスはゴミ(上方)と汚水(下方)で完全に分離できるようになっている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る