対話型AIペットをより身近に――シャープが東京・原宿で「ポケともカフェ」を開催する理由(1/3 ページ)
対話AIキャラクター「ポケとも」の発売を前に、シャープがコラボカフェをオープンしている。そもそもポケともとは何なのか、という点も含めて見ていこう。
シャープは12月5日、対話AIキャラクター「ポケとも」を発売する。価格は直販サイト(COCORO STORE)で3万9600円となっている。
これに関連して、同社はcafe STUDIO(東京都渋谷区)で体験イベント「ポケともカフェ」を開催している。
ポケともは当初、11月21日に発売する予定だったが、生産上の都合により発売を12月5日に延期した。本来、ポケともカフェは「発売後の認知度向上/盛り上げ」を目的とするイベントだったが、この延期に伴い「発売前の認知度向上/盛り上げ」を行うイベントとなった。
当初の発売予定日だった11月21日、シャープはポケともの予約者の中から約40人を招待し、ポケともカフェで「ポケとも誕生カウントダウンイベント」を開催した。この記事では、ポケともを紹介しつつ、イベントの様子を含めて見ていきたい。
「ポケとも」は4000台以上の受注を受けている
シャープによると、イベントを開催した11月21日時点でポケともは4000台以上の予約を受けているという。
シャープの景井美帆氏(通信事業本部モバイルソリューション事業統轄部 統轄部長)は「発売日を2週間延期した。多くのお客さまにご予約をいただいた中、楽しみに待っている皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。
その上で、景井氏は「4000台の予約注文は想定を上回っている。(2016年5月の)「ロボホン」の発売時と比べても、かなり上振れした出足だ。予約の状況を見ていると(予約数は)コンスタントに増加しており、発売以降には露出も増えることから、さらに勢いが付くと考えている。1万台は早いタイミングで到達するのではないか」と語った。
シャープは2027年度末までに10万台のポケともを出荷することを見込んでいる。シャープの沖津雅浩社長も「まずは(発売からの)半年間で1万台を出荷したい」と意欲を見せている。
ポケともは、同社の公式ECサイト「COCORO STORE」の他、家電量販店、ECサイト、百貨店、生活雑貨店などで購入できる。今回のイベントでは、新たに「イオンリテール」「セブンネットショッピング」「ハンズ」「レンティオ」での取り扱いが発表された。
利用者の年齢層が元々若干高いこともあり、COCORO STOREでは40代以上の予約者が目立っているというが、量販店などでは20〜30代の女性の予約も増えていて、ロボホンのユーザー層よりも若い層の購入比率が高めだという。また、ロボホンやソニーのペットロボット「aibo」を所有しているユーザーの予約も目立つそうだ。
11月21日時点の予約注文分については、発売日(12月5日)に届けることができる見込みだ。今後の予約分についても、追加の注文台数にもよるが12月中には届けることができる見込みとなっている。
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