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レノボのポータブルゲーミングノートPC「Legion Go S」「Legion Go Gen 2」が日本上陸 価格重視か機能重視かで選択可能

LenovoがCES 2025で披露したポータブルゲーミングPCを日本で発売する。一部の販路では「指定販売価格」によってレノボ・ジャパンが指定する価格で販売される。

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 レノボ・ジャパンは12月9日、ポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go S」「Lenovo Legion Go Gen 2」を国内で発売することを発表した。12月12日から同社の直販サイトや家電量販店/ECサイトで販売を開始する予定で、想定価格はLegion Go Sが9万9880円前後、Legion Go Gen 2が18万9000円前後となっている。

 なお、両製品には「Xbox Game Pass」の3カ月利用権が付属する。

Legion Go Sの概要

 Legion Go Sは、1月の「CES 2025」に合わせて発表された廉価版のポータブルゲーミングPCだ。日本では、APU(GPU統合型CPU)として「Ryzen Z2 Go」(4コア8スレッド/最大4.3GHz)を搭載するWindowsモデルのみを投入する。

Legion Go S
Legion Go S(Windowsモデル)は、ボディーカラーがホワイトとなる
主な特徴
Legion Go Sの主な特徴

 メモリは16GB(LPDDR5X-7500:増設/換装不可)、ストレージは512GBのSSD(PCI Express 4.0接続)を備える。本体下部には最大2TBのmicroSDメモリーカードスロットも搭載している。

 外部ポートはUSB4(USB 40Gbps)端子×2とイヤフォン/マイク端子を備える。USB4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力が可能だ。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(6GHz対応のIEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3に対応する。

 ディスプレイはタッチ操作対応の1920×1200ピクセル解像度の8型IPS液晶を搭載している。リフレッシュレートは48〜120Hzの可変式で、sRGBの色域を100%カバーしている。本体はゲームコントローラー(パッド)一体型で、トリガーボタン(LT/RTボタン)は押し込みの深さを2段階で調整可能な設計となっている。

 本体の重量は約740gで、手に持って遊びやすくなっている。

上部
本体上部の様子。本製品の場合、microSDメモリーカードスロット以外のポート類は上部に集めている。排気口は大きめだ
USB4
USB4端子経由で映像を出力すれば、大画面でゲームを楽しめる。スペック的には軽量級のゲームをオンデバイスで楽しんだり、クラウドゲーミングサービスを介してAAA級のゲームを楽しんだりする分には快適そうだ
下部
本体下部にはmicroSDメモリーカードスロットがある
背面
背面には大きめの吸気口がある。赤い矢印の部分をスライドすると、LT/RTボタンの押し込む深さを調整可能だ

Legion Go Gen 2の概要

 Legion Go Gen 2は、ゲームコントローラーを分離できることが特徴の「Legion Go」の第2世代モデルで、CES 2025でプロトタイプが披露され、9月に製品発表されたものだ。初代モデルのフィードバックを反映して、性能と機能の両面で改善を進めている。

 日本では、APUに「Ryzen Z2 Extreme」(※1)を搭載する上位モデルのみを展開する。

(※1)Zen 5コア3基6スレッド(最大5GHz)+Zen 5cコア5基10スレッド(最大3.3GHz)

Legion Go Gen 2
日本におけるLegion Go Gen 2は、Ryzen Z2 Extremeを搭載する上位モデルのみを展開する(コントローラーを分離した状態)
一体化
コントローラーを装着した状態
主な特徴
Legion Go Gen 2の主な特徴

 メモリは32GB(LPDDR5X-7500:増設/換装不可)、ストレージは1TBのSSD(PCI Express 4.0接続)を備える。

 外部ポートは本体上部にUSB4端子を、本体下部にイヤフォン/マイク端子、microSDメモリーカードスロットとUSB4端子を備える。USB4端子はUSB PDによる電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力が可能だ。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応する。電源ボタンには指紋センサーが組み込まれており、Windows Helloの生体認証機能が利用できる。

 ディスプレイはタッチ操作対応の1920×1200ピクセル解像度の8.8型有機ELを搭載している。リフレッシュレートは最大144Hzで、DCI-P3の色域を100%カバーする。

 初代と同様にゲームコントローラー(Legion TrueStrikeコントローラー)は着脱可能で、本体装着中はHID(Human Interface Device)規格のUSBゲームコントローラーとして、分離中は同規格のBluetoothゲームコントローラーとして機能する。分離中は左コントローラーをBluetoothキーボード(WASDキー)/右コントローラーをBluetoothマウスとして利用する「FPSモード」も健在だ。

ポート類
本体上部のポート類。排気口は本体中央部にある。電源ボタン(赤く光るLEDライトに囲まれている部分)には指紋センサーを統合している
下部
本体下部のポート類
背面
背面には大きめの吸気口がある。本製品は本体とゲームコントローラーを分離可能なこともあり、本体には自立スタンドも備えている
USB充電
先代とは異なるポイントとして、ゲームコントローラーにUSB Type-C端子が追加された。これは本体に装着しなくても内蔵バッテリーを充電できるように備えられたものだ

一部販売店では「指定価格制度」を導入

 両製品は、一部の家電量販店/ECサイトにおいて「指定価格制度」のもと、メーカー(レノボ)の指定する価格で販売される

 メーカー(製造者/輸入者)が販売価格を指定(強制)することは、本来は独占禁止法における「不公正な取引方法」の1つとして規制されている。これは販売(特に在庫)に関するリスクのほぼ全てを販売店側が負っていることに起因する。

 見方を変えると「販売に関するリスクのほぼ全てをメーカーが請け負うなら、販売価格を指定してもいいのでは?」という発想も出てくる。この発想から生まれたのが指定価格制度で、公正取引委員会からも法的に問題がない旨が示されている。

 家電では指定価格制度が次第に広がっている(参考記事)。一方で、現時点においてPCに指定価格制度を導入している事例はそれほど多くないと思われる。

12月22日〜28日に秋葉原でイベントを開催

 レノボ・ジャパンは12月22日から28日まで、LIFORK AKIHABARA II(東京都千代田区)においてLegionブランドのゲーミング製品を試せるイベント「Lenovo Legion Gaming Pop-Up」を開催する。今回発表された2製品を含む最新ラインアップのタッチ&トライも可能なので、気になる人は足を運ぶといいだろう。

開催時間

  • 12月22日:午後1時30分〜午後5時
  • 12月28日:午前11時〜午後5時
  • その他:午後12時〜午後8時

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