ニュース
2.7万円のGPUなしRyzenや奥行き約125mmの1200W電源が登場:古田雄介の「アキバPickUP!」(1/4 ページ)
メモリとストレージの供給が長期的に厳しい状況となる中で、リーズナブルなCPUや自作の幅を広げる電源ユニットなどが登場している。
先週(12月14日週)、AMDのSocket AM5対応CPUに新たなラインアップが加わった。6コア12スレッドの「Ryzen 5 7500F」で、価格は2万7000円強となる。TDPは65Wで、内蔵GPUは非搭載となる。クロック数は標準3.7GHz、ブースト時は最大5.0GHzだ。
「5000円の価格差なら、あるいは」――GPUなしの安価なRyzen登場
12月初旬には、Zen 5アーキテクチャを採用したGPUなしの新モデル「Ryzen 5 9500F」が3万7500円前後で登場しており、7500Fはその第二弾といえる。ただし、ショップの期待値は今回の方が高い様子だ。
TSUKUMO eX.は「9500Fは1つ上の9600との価格差が1000円もありませんでしたからね。7500Fは7600よりも5000円低いため、割と注目されるのではないかと思います」と評価する。
こういった期待の背景には、ユーザーのコスパ志向の高まりがあるようだ。別のショップは「メモリとストレージが2027年頃まで厳しい状況であるのはもう既定路線。それでもPCは必要なので、他のパーツはできるだけ価格を抑えたいという人がかなり増えています。GeForce RTX 3050搭載グラフィックスカードの新製品投入もしかり、今後は高騰パーツとコスパパーツの二極化が起きるかもしれません」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「こりゃ買えないわ」の声――ついに30万円突破の128GB DDR5メモリも
ショップや常連さんには予想通り、久しぶりにアキバに来た人には衝撃の光景だ。PCパーツショップの価格表の前では、そんな光景が当たり前になってきている。
8年半ぶりに「MPOWER」が復活、DDR5-10200対応で4万円台/Noctua最強空冷の“黒”もついに登場
メモリのオーバークロック(OC)に最適化したRyzenマザーボード「B850 MPOWER」が登場して注目を集めている。また、Noctuaからは空冷最強と評判のCPUクーラー「NH-D15 G2」のchromax.black版が売り出されている。
メモリは64GBキットを断念する空気感――128GBは何と20万円前後に
メモリの高騰と品薄傾向が続く中で、メモリ容量のトレンドにもはっきりとした変化が現れている。多くのショップで、個人であれば32GBキットが現実的な選択肢となっているようだ。
エヴァやCSドラゴンロアなどのコラボデバイスが続々登場!
エヴァンゲリオンに登場するアスカデザインのゲームパッドや、「Counter-Strike 2」の人気スキンのデザインを採用したRazerの入力デバイスなど、コア層に刺さるコラボモデルが複数登場している。
64GB構成すら“絶望”が近づく中で、CUDIMMの人気が再上昇
メモリやストレージ類の価格の高騰と供給不足は、予測通りに厳しさが増している。グラフィックスカードはまだ踏みとどまっているが、限界がささやかれ始めた。



