ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは(3/3 ページ)
アイロボットジャパンが、初の日本市場特化型製品として「Roomba Mini」を投入する。その舞台裏を、アイロボットジャパンの山田毅社長が語った。
Roomba Miniの特徴は?
Roomba Miniの本体(正式には「Roomba Mini 掃除機&床拭きロボット」という)は、約24.5(直径)×9.2(高さ)cm、重量は約2kgと、ロボット掃除機としては世界最小/最軽量クラスを実現している。従来のRoombaと比べて幅は約半分となり、高さも削減している。幅は日本でよく使われるスティック掃除機のヘッドとほぼ同じサイズで、「スティック掃除機が掃除可能場所であれば、どこでも掃除ができる」ことが特徴だ。
吸引力はプレミアムモデルの「Roomba Plus 505」と同等で、「『大は小を兼ねる』ではなく『小は大を兼ねる』存在」だ。Wi-Fi(スマートフォンアプリ)なしでもシンプルな操作で動作することも特徴だ。
Roomba MiniはSlimCharge充電スタンド付きモデル(3万9800円)と、AutoEmpty充電ステーション付きモデル(4万9800円)の2種類が用意されている。
ゴミ収集機能を統合したAutoEmpty充電ステーションは、約21.2(幅)×17.8(奥行き)×28.5(高さ)cm、重量は約2.03kgと従来モデルから小型/軽量化を図っている。
新規開発されたSlimCharge充電スタンドは、縦置き時に約22.2(幅)×8.6(奥行き)×12.3(高さ)cm、重量は約0.7kgとさらに小型/軽量化を図っている。縦置き可能な設計とすることで、コンセントがある場所の近くに“立てて”スペースを節約できる。使用する際に横置きすれば、掃除が終わると充電スタンドに戻ってくるといった使い方もできる。
山田社長は「これまでの技術では、小型化するとロボット掃除機として必要とされる清掃性能や吸引力に課題が生まれたり、連続稼働時間やダスト容器のサイズなどでも限界があったりした。しかし、(技術の進歩で)小型化してもこれらの課題を解決できた。日本市場“だけ”を対象にすると販売台数が少なくなり、価格が高くなるという課題もあったが、この課題も解決できた。小さいサイズでありながら、納得できる価格と性能を出すことができた」という。
SlimCharge充電スタンド付きモデルはKURO(中央左)とSHIRO(中央右)の2色展開で、AutoEmpty充電ステーション付きモデルはKUROとSHIROの他にWAKABA(左端)とSAKURA(右端)も用意している。ただし、サブスクリプションで利用する場合はKURO1色のみとなる
本製品について、アイロボットジャパンの藤田佳織プロダクトマネージャーは「ワンルームや1人暮らしのようなコンパクトな部屋でも、置きやすくて使いやすい。操作がシンプルであり、シニアや大学生でも、迷わず使い始めることができる。引っ越し祝いやブライダルギフトなどにも適している。子供部屋用や、2台目/3台目(のロボット掃除機)としてもいい」とした。
今回の新製品発表に合わせて来日したiRobotのアテナ・カスヴィキスCMO(マーケティング最高責任者)は「今回の新製品は小さくて、パワフルであるという点が特徴だ。狭いスペースで生活する人や、ペットを飼っている人、忙しい家族、散らかりがちな家でも手が届きにくい場所にも届いて掃除をするため、より多くのエリアの掃除が可能になる」とした上で、「掃除したい場所に手が届かなければ掃除することができないが、Roomba Miniならフルサイズのロボット掃除機では届かない場所もハイパワーで掃除できる。日本のユーザーにとって最適で、ライフスタイルにも合致している製品だ」と自信を見せた。
「Roomba Miniは日本のユーザーのために作られた最初の製品だが、これが最後(の日本向け製品)ではない」と、今後も日本市場を想定した製品を投入していくことを示唆した。
今回の説明会で山田社長は、「iRobotは、Roombaの製造を委託していた(中国の)PICEAと経営統合したが、引き続き米国に本社を置いてビジネスを展開することになる。また、iRobotが米国/欧州/日本において取得したデータは、米国に新設した『iRobot Safe』という独立企業が管理するAWSサーバで国ごとに保管される。安心してもらいたい」と述べた。
また、日本でのビジネスが好調であることにも触れ、2025年の出荷台数が前年比1%増となり、国内における店頭販売シェアが63.1%となっていることを示した。
東京ミッドタウン日比谷で体験イベントを開催(21日まで)
アイロボットジャパンは2月21日まで、東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区)の1階アトリウムにおいてRoomba Mini発売記念イベント「Roomba 1/2 Muscle Cafe」を開設している。
会場では、Roomba Miniの製品展示やデモブースが用意される他、“マッスルな”カフェ店員が空間を盛り上げたり、顔はめパネルなどの体験型コンテンツコーナーを用意したりしている。カフェカウンターでは、ミニサイズのコーヒーやオリジナルの「ルンバ ミニマカロン」を提供する。Roomba Miniで実現している「1/2(2分の1)」や「マッスル」の世界観を、ポップでユニークな空間演出で楽しめるようにしたという。
なお、2月21日には、M-1グランプリ2025で披露したルンバネタが話題になったお笑い芸人のエバースが登場するトークイベントも開催する。
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