Windows 10と11のシェアに起きた2月の“異変”と、“Windows 12”フェイクニュースが生まれたワケを読み解く:Windowsフロントライン(1/2 ページ)
StatCounterとSteamのOSシェアにまつわる話と共に、一部を騒がせた「2026年にAI特化のWindows 12が出る」といううわさの真相と情報元の不確かな経緯について、Windowsの最新事情に照らし合わせて検証する。
恒例のトピックになるが、StatCounterによれば2026年2月時点でのWindows OSのバージョン別シェアは、世界全体でWindows 11が72.75%、Windows 10が26.54%となっており、1月時点のデータにあったWindows 11の62.41%から大幅に上昇している。
対して日本国内に限定すると、Windows 11のシェアが73.6%、Windows 10が25.59%となっており、世界全体ほどではないが先月の69.44%と比較して大きく伸びている。
一部界隈でWindows 10ユーザーが激増する奇妙な2月
StatCounterの集計結果は、必ずしも実際に世界で稼働しているWindows PCの数字をそのまま反映したわけではないため、あくまで参考程度の数字でしかないが、過去の実績から比較的近い数字を指し示していることは分かっており、実際にPCをWindows 11で利用しているユーザーが増加しているのは確かだろう。
なおオマケだが、ValveのSteamプラットフォームにおける2月のOS別シェアはなぜかWindows 11(64bit)が激減し、代わりにWindows 10(64bit)のシェアが激増して差が縮まっており、非常に奇妙な現象だ。
この奇妙なデータについて、複数のメディアが考察を報じている。謎を解き明かすため、まずは2月の最新データ全体を眺めてみる。
注目ポイントは3点ある。
1つはメモリ容量の増加で、前回まで最大勢力だった16GBのシェアが激減し、32GBが最大勢力となっている。次がグラフィックスカードで、こちらのシェアはもともと全体にばらける傾向があるが、トップシェアのNVIDIA GeForce RTX 5070に次いで2位につけているのがNVIDIA GeForce RTX 4060、3位がNVIDIA GeForce RTX 5060と、最新データでは比較的上位モデルに集中している傾向がある。
そして最大の注目だが、言語別ユーザーで中国語の簡体字(Simplified Chinese)が前月比30.74ポイントの増加で54.60%の最大勢力となっており、前月比14.74ポイントの減少で22.27%のシェアとなった英語ユーザーと逆転している。
数々の考察から、ちょうど集計に入った2月時期は春節(旧正月)にあたり、中国本土を中心に大量のユーザーがSteamに流入してきた結果だと考えられる。
とはいえ、全ての中国ユーザーがこんな充実したゲーム環境を持っているわけではなく、いわゆるネットカフェのような空間で提供されるハイエンドなゲーミングPCを多く利用しており、その標準スペック(Windows 10+32GBメモリ+ハイエンドGPU)がそのまま反映された結果だと考えられている。
逆に言えば、こうした季節柄のイベントでシェアの大逆転が起きてしまうほどに中国の潜在的PCゲームユーザーは多く、各社ともに中国市場を意識せざるを得ないことの示唆ともいえるかもしれない。
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