ファイルメーカーPro ユーザーの現場を探る
第4回 放送局のCM管理に活用する「ミステリチャンネル」(4/4)
前のページ
井上氏は、ファイルメーカーProを使って独自に作り上げたソフトのほうが、「慣れてくると、既存のものよりもかゆいところに手が届く」と言います。「こうしたい、ああしたいという微妙な修正がカスタマイズで可能なこと、ボタンの位置をビジュアルに変更できて、必要でないボタンは間違って押したりしないよう、配置を変更したりということも、アイコンを直感的なものに変えることもできます」(井上氏)
このあたりは、ファイルメーカーProを使うことの大きなメリットとも言えます。「簡単にフィールドを追加したり、レイアウトの追加もできます。通常画面に新しいフィールドを追加すると、レイアウト画面にフィールドが加わってくれる。いろいろと試行錯誤しながら成長できるところがありがたいですね」と井上氏は語ってくれた。
ファイルメーカーProのプログラミングに関する印象は、「電子ブロックみたい」というもの。ボタンをクリックしていくだけで、視覚的にプログラムを組み立てられる、いわば「魔法のカード検索みたいなもの」だそうです。「C言語もVisual Basicも挫折し、Accessも作れたことは1回しかない。そんな人間でも、ファイルメーカーProなら使いやすい」と、「Switch」さながらのファイルメーカーProプログラミングへの勧誘をしてくれました。
開発担当は古くからのファイルメーカーユーザー!
「データベース1個1個がかわいくてしょうがない。遊び心と仕事の両方を満たしてくれる」という井上氏。彼のファイルメーカーProとの出会いについて尋ねると、こんなものを引っ張り出してくれました。

井上氏が手にしているのは、PowerBook 165cで今も稼働しているファイルメーカーPro!
もともとはクラリスワークス(現在のAppleWorks)のデータベースを使っていたのですが、米国の大学に勤めていたときに、当時の大学教授に進められたファイルメーカーProを購入。友人のデータベースを作ったのが最初だそうです。しかし、そのときのデータベースが愛機PowerBook 165c上で動いているのにはちょっと感動しました。ハードウェアにもソフトウェアにも愛情を注ぐ井上氏ですが、データベース1個1個にも愛情を持って接することができるというのは、ファイルメーカーProならではですね。
[松尾公也, ITmedia
]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
前のページ
| 4/4 | 最初のページ