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携帯の設計段階で高精度なシミュレーションを――富士通が開発
富士通研究所と富士通が、携帯電話向けLSIのシミュレーション環境を開発。実機の設計初期段階でも高精度なシステム性能の評価が可能になる。
富士通と富士通研究所が、携帯電話向けLSIのシミュレーション環境を開発したと発表した。Symbian OSで動作するソフトを搭載したシステム性能のシミュレーションを行うための技術で、設計段階において短時間で何度も高精度な評価を行える。
この技術を利用することで端末メーカーは、実機の完成を待たずにシステム全体の評価を行えるようになり、これは実機を利用したシステム評価工程の予定に対して、約1年の前倒しに相当するという。
両社はまた、LSI開発の完了を待つことなく最適な設計方針を探れるようになることで、設計手戻りのリスクを軽減でき、ソフトウェア開発工程の着手を前倒しできるとしている。
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