KDDI、Android端末を使ったレコメンドシステムを開発
KDDIとKDDI研究所が、個人の状況や嗜好に合わせた映像・コンテンツ配信を可能にする「次世代パーソナライズド情報提供システム」をAndroid端末向けに開発。位置情報や番組の視聴履歴などを分析して、コンテンツをレコメンドする。
KDDIとKDDI研究所は6月23日、Android端末と映像配信システムを連携させ、個人の状況や嗜好に合わせたコンテンツ配信を行う「次世代パーソナライズド情報提供システム」を開発したと発表。実証実験を進め、今後の商用化を検討していく。同システムは、24日〜26日まで開催される「ケーブルテレビショー2010」のKDDIブースで展示される。
同システムでは、Androidスマートフォンで収集した位置情報や番組の視聴履歴などの個人情報を基に、KDDI研究所の「嗜好推定技術」「状況推定技術」によってユーザーの状況や嗜好を推定し、それぞれに合ったコンテンツをレコメンドする。
端末はテレビ機器(セットトップボックス)と連携し、テレビのリモコンとして機能する。システムがレコメンドした映像番組やビデオ・オン・デマンド作品の情報は、Android端末の画面に表示され、タッチパネルを操作して視聴したい番組を選ぶと、テレビに番組が映し出される。レコメンドされた放送予定の番組を端末から簡単に録画予約することもできる。なお、映像の視聴はテレビを利用することが前提で、端末側での視聴はできないという。
さらに、端末には外出先で役立つ生活情報も配信する。時刻やユーザーの位置情報から状況を推定。付近の飲食店情報やクーポンを提供する。さらに、列車乗換案内は出発地や目的地を推定して自動入力し、経路の検索結果を自動で表示する。天気予報は、現在地の天気に加え、推定された目的地の天気予報を表示する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
セカイカメラにとどまらない「セカイカメラZOOM」:競合他社との連携は“ARブラウザ”への第1歩――KDDI「実空間透視ケータイ」の未来
Webブラウザが不特定多数のサーバにアクセスできるように、ARコンテンツも相互運用性を持つべき――。そんなビジョンを掲げるKDDIのARプラットフォーム「実空間透視ケータイ」が、この夏、大きな動きを見せる。サービス関係者に、同社のAR事業戦略と今後の展開を聞いた。- KDDI研究所、ICカードと連携してアプリを保護する「アプリロック」を試作
KDDI研究所は、ICカードと連携することでアプリケーションソフトウェアを保護する技術「アプリロック」を開発。この技術を利用することで、オープンプラットフォーム端末にインストールしたアプリの不正な解析やコピーを防ぐことができる。
サイトへの瞬間的なアクセス集中を緩和――KDDIとKDDI研究所がシステム開発
テレビの懸賞応募など、瞬間的なアクセス集中時にサーバの負担を軽減しながら、ユーザーのアクセスを確実に受け付けるシステムをKDDIとKDDI研究所が開発。9月19日にトライアルを実施する。
