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モルフォの手ブレ補正ソフト、リコーのデジタルカメラ「CX4」に採用:ケータイ発の技術がデジカメに
携帯電話向けに開発されたモルフォの画像処理技術が、リコーのコンパクトデジタルカメラ「CX4」に採用された。
モルフォは9月3日、同社の携帯電話向け画像補正技術が、リコーのコンパクトデジタルカメラ「CX4」に採用されたと発表した。
CX4に搭載されたのは、携帯電話向け静止画手ブレ補正ソフトウェアの「PhotoSolid」。動き検出ソフトウェア「SOFTGYRO」を利用した画像処理ソフトウェアで、撮影時の縦、横、前後、横の回転、上下方向、光軸まわりの回転といった6自由度に対応した手ブレ補正を行うとともに、激しい動きや接写、望遠、夜景などの撮影条件下でも高精度な補正を実現する。
リコーはPhotoSolidを、CX4の「夜景マルチショットモード」に採用。このモードは、高感度で撮影した複数の画像を自動で合成し、記録するもので、暗い場所での撮影で発生しがちな手ブレやノイズを軽減した夜景写真を生成する。
携帯電話向け技術として開発されたPhotoSolidが、デジタルカメラに搭載されるのは、今回が初となり、モルフォでは今後、同社の画像処理技術を幅広い製品に提案するとしている。
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