仕様共通化で競争力強化――OpenFeint買収のグリー
グリーがスマートフォン向けソーシャルゲームプラットフォームを展開するOpenFeintの買収を発表。今後はプラットフォームの仕様共通化を図り、国際競争力を高めていく。
グリーは4月22日、スマートフォン向けソーシャルゲームプラットフォーム「OpenFeint」を展開するOpenFeintの買収を発表した。同社は同日、Android関連ビジネスのベンチャーを支援する投資ファンド「A-Fund, L. P.」に対する2500万ドル(約20億5000万円)の出資も発表。世界的に普及が進むスマートフォン向けサービスによりリソースを集中させ、プラットフォーム事業とソーシャルゲーム事業を拡大していく考えだ。
OpenFeintはiPhone、Android向けゲームにランキングや対戦機能、フォーラムやチャットなどのコミュニティ機能を提供するプラットフォーム。5000本以上のゲームタイトルがOpenFeintを導入しており、ユーザーは北米を中心に全世界で7500万人を超える。対応ゲームの集客、収益化を支援するため、ポータルアプリ「Game Channel」でのゲーム紹介や、アイテム販売機能や成果報酬型広告機能の提供も行っている。
グリーは今後、自社プラットフォーム「GREE」とOpenFeint間のプラットフォーム仕様の共通化を推進。ゲーム開発者が低移植コストで両プラットフォームに対応できるようにしていく。また、グリーが自社開発したソーシャルゲームをOpenFeintに対応させ、海外でも収益化を図っていく。GREEのノウハウをOpenFeintのソーシャル機能強化に生かし、利用の活性化やARPUの向上も目指すという。
グリーは、東南アジアなどの新興国を中心に4700万ユーザーを持つSNS「mig33(ミグ サーティースリー)」の運営企業Project Gothや、6億5000万ユーザーを持つ中国大手ネットサービス企業Tencentとも、スマートフォン向けゲームプラットフォームの仕様共通化を合意している。ユーザーリーチを広げてエコシステムとしての価値を高め、「プラットフォーム事業およびソーシャルゲーム事業において世界ナンバーワンを目指す」としている。
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