震災時に役立ったメディアは:調査リポート
モバイルマーケティング・ジャパンが、震災時のメディア利用に関する意識調査の結果を発表。SNSはテレビ、ラジオに次ぐ3位で、回答者の割合は5%にとどまった。
モバイルマーケティング・ジャパンが、震災時のメディア利用に関する意識調査の結果を発表した。調査は4月30日から5月2日まで、同社のモバイルモニター会員を対象に実施したもので、有効回答数は278サンプル。
東日本大震災時にもっとも役に立った情報源は何かを聞くと、71.9%が「テレビ番組」、10.8%が「ラジオ番組」と回答した。「SNS」が役に立ったという回答は、これに続き第3位となったが、回答した人の割合は5.0%にとどまった。
なお、震災後にTwitterを利用し始めた人は8.6%、Facebookを利用し始めた人は1.5%と、活用する人の数は増えたが、利用者の割合はTwitterが21.9%、Facebookが3.3%にとどまった。
震災当日からしばらくの間、必要と感じた情報については、「震災の実態」という回答が78%、「被災地の状況」が68%、「余震情報」が65%、「交通情報」が56%、「自分のいる場所への震災の影響」が54%、「原子力発電所の状況」が53%と並んだ。主にSNSを中心に検索された情報はやや低い結果となり、「知人・友人の安否状況」は43%、「家族の安否状況」は40%だった。
また、震災時に欲しいと思う情報やメディアについて聞くと、被災地の状況や具体的な被害状況などを詳しく教えてくれる専用サイト、被災者の声や被害状況が分かる電子掲示板を欲する声が挙がっており、必要な情報をワンストップで自動入手できる仕組みを求めている人が多いことが分かった。
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