“両眼ARメガネ”「STAR1200」、Vuzixが実用化――約45万円で受注生産
Vuzix Corporationが、ARのためのメガネ型ディスプレイを開発。2つのシースルーディスプレイを備える“両眼ARメガネ”で、サイド・バイ・サイドの3D映像も表示できる。
Vuzix Corporationは6月20日、AR(拡張現実)向けシースルー型HMD「STAR1200」の注文受付を開始した。直販サイト「Vuzix Shop」で受け付ける。完全受注生産で、価格は44万9800円。発売日は同社の公式Twitterで発表する。
STAR1200は、右目と左目の双方に映像を送り込む“両眼ARメガネ”だ。3Dまたは2DのCGを、ホログラムのように現実の風景に重ねられるという。サイド・バイ・サイドの3D表示にも対応する。
PCやiPhoneなどのモバイルデバイスと有線接続して利用する。サングラスのようなデザインを採用し、重量は約85グラムに抑えた。WVGA(852x480ピクセル)の解像度に対応する透過型ディスプレイを左右に2つ備え、約3メートル先に75インチの仮想スクリーンを展開する。
マーカー型ARなどで対象物を認識するのに役立つ、1080p出力に対応したHDカメラを搭載。頭の傾きや動き、方位などをモニタリングする装置(6-DOFヘッドトラッカー)も付属し、データを外部デバイスへ提供できる。
PCとはVGAアダプタやUSBで接続し、USBバスパワーで駆動する。HDカメラはWebカメラとしてPCに認識されるため、特別なソフトウェアを使わずARシステムと連携できるという。
充電式バッテリー装置やAV機器接続インタフェースも付属。コンポジットまたはコンポーネント出力ができるポータブルデバイスとの接続、iPhoneやiPadとの接続に対応する。
関連記事
- これぞ電脳メガネ――ドコモが市販メガネに装着できるHMD「AR Walker」を披露
NTTドコモが、市販メガネに装着できる小型HMD「AR Walker」をCEATECに参考出品している。利用者の視界をさえぎらずに情報提供ができ、行動支援型のARサービスに生かせるという。 - iPhoneとつながるカーナビ、富士通テンが発表――Twitter連携、AR、ニュース読み上げが可能に
富士通テンはカーナビ「ECLIPSE」の新モデルとして、iPhoneと連携する「AVN-F01i」を7月上旬に発売する。iPhoneと接続することで、渋滞やグルメなどのつぶやきを地図に表示し、ニュースも読み上げる。 - ソニーのロボット技術、ARに生きる――空間構造を認識する「SmartAR」
ロボット開発で培った画像認識や人工知能のノウハウを生かしたAR技術「SmartAR」をソニーが開発。空間構造を認識することで、リアルなAR表現を可能にするという。動画も交えて紹介しよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.