ケータイの顧客満足度、auがトップに――日経BPコンサルティング調べ:調査リポート
日経BPコンサルティングの調査で、auが顧客満足度総合評価のトップを獲得した。ドコモは僅差で2位となり、ソフトバンクモバイルはスマートフォンの総合満足度で首位に立った。
日経BPコンサルティングが、ケータイとスマートフォンの利用実態に関する調査結果を発表した。顧客満足度の総合評価ではauがトップとなり、ドコモが僅差で追う格好に。ソフトバンクモバイルは、スマートフォンの総合満足度で首位を獲得している。
調査によると、携帯電話(フィーチャーフォン)を1台だけ所有している人は79.0%、スマートフォンを1台だけ所有している人は12.7%となり、携帯電話やスマートフォンを複数台所有する「2台持ちユーザー」は8.0%だった。2台持ちユーザーのうち63.4%が少なくともスマートフォンを1台所有しているという結果が得られており、「2台持ちユーザー」を含めると、17.8%がスマートフォンを所有していることが分かった。
これを国内の実態に合うよう市場規模を補正して算出すると、国内のスマートフォン所有率は9.5%と推定され、昨年の約5%からこの1年で約2倍になったことになる。
オンラインショッピングやおサイフケータイの利用、コンテンツ利用料など、携帯電話やスマートフォンを介して流通した「携帯流通マネー」の年間総額(通信料金は除く)は、音楽コンテンツ以外の全ジャンルで前年より市場規模が拡大。今回から調査項目に加えた「アプリ、ウィジェット」の597億円を加えると、2011年6月時点の携帯流通マネーは2兆3963億円に達するとみられる。
ケータイの主要4キャリアを対象に行ったフィーチャーフォンとスマートフォンの満足度調査では、総合評価でauが1位となり、NTTドコモが僅差で2位につけた。
auとドコモは「通話品質」「通話圏外の少なさ(どこでも使える/どこでもつながる)」といった、通信機器の基本性能で高い評価を得ている。auは「本体価格」の満足度で1位を獲得しており、ドコモは「通信圏外の少なさ」と「通話品質」がトップとなった。ソフトバンクはスマートフォンの総合満足度で首位に立っており、ウィルコムは「パケット代」と「基本料金・通話料金」の2項目で首位を獲得している。
この調査は6月22日から同27日まで、全国の携帯電話、スマートフォンユーザーを対象に実施したもので、回収数は4400件。日経BPコンサルティングは同調査結果の報告書を7月26日に発行している。530ページA4版のレポートと、集計データなどを収めたCD-ROMのセットで、通常版の価格は31万5000円、ローデータ版は105万円。なお、9月末日までに申し込むと、それぞれ28万3500円、94万5000円の早期申込特価で購入できる。
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