企業アプリはサービス利用のきっかけになるか:調査リポート
アイシェアの調査から、企業アプリがきっかけでサービスや商品を利用したという回答が4割超にのぼっていることが分かった。
スマートフォン向けのアプリは、ゲームやツールだけでなく、企業がリリースしているものも多い。ファストフードや旅行、衣料など、さまざまな企業がアプリをリリースしているが、これらのアプリはサービスや商品の利用につながっているのだろうか。アイシェアの調査では、企業アプリがきっかけで商品やサービスを利用したという回答が4割超に達しており、一定の効果を上げていることが分かった。
企業が提供しているアプリの利用動向については、74.1%が「利用したことがある」と回答。OS別に見ると、iOSユーザーが78.9%でAndroidユーザー(66.2%)を12.7ポイント上回った。
ダウンロードした企業アプリを知ったきっかけは、App Store、Android Marketなどの公式アプリサイトが71.0%でトップとなり、以下、「アプリレビューサイト」(44.6%)、「アプリ提供企業の紹介ページ」(29.9%)、「個人ブログ・SNS・Twitter」(24.4%)と続いた。
OS別でも上位4項目は変わらないが、1位の「公式アプリサイト」は「iOS」で68.5%、「Android」で76.1%、2位の「アプリレビューサイト」は「iOS」で47.2%、「Android」で39.2%と比率に差が見られた。Androidユーザーは公式アプリサイトで企業アプリを知るケースが多く、認知経路として有力な情報源となっていることが分かる。
企業アプリをダウンロードした理由は、「便利そうだから」が79.7%で最多となり、これに「いつも利用している企業・サービスだから」が42.1%、「おもしろそうだから」が28.5%で続いた。
OS別に見ると、「iOS」では2位の「いつも利用している企業・サービスだから」が37.5%なのに対し、「Android」では51.3%と過半数を占めており、利用OSにより異なるユーザー特性が見られた。
また、ダウンロードしたアプリがきっかけで、アプリ提供企業の商品やサービスを購入・利用したことが「ある」という人は44.8%に達した。メイン利用OSが「iOS」のユーザーでは43.3%、「Android」では47.6%と、ともに4割以上がその企業の商品やサービスを利用している。
この調査は2011年6月24日から同27日にかけて実施したもので、有効回答数は1871人。
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