調査リポート
モバイル位置情報サービスは「2012〜13年に大幅な成長」――シード・プランニングが予測:調査リポート
2010年に推定430億円だったモバイル位置情報サービス市場が、2015年には3.4倍の1470億円に達すると調査会社のシード・プランニングが予測した。準天頂衛星やスマートフォンが成長を後押しすると同社はみている。
2010年のモバイル位置情報サービス市場規模は推定430億円で、2015年には3.4倍の1470億円に達する――。調査会社のシード・プランニングがこのほど、位置情報サービスの市場調査と展望をまとめた。
「ナビゲーション」「スポット情報」「位置ゲー/SNS」「チェックイン」「トラッキング」の5領域にサービスを分類して調査を実施。現在もっとも大きな市場はナビゲーションで、市場の半分を占めている。また子供の見守りサービスに代表されるトラッキングサービスも、シェアが大きい。
2010年のモバイル位置情報サービス市場は推定430億円で、2015年には約3.4倍の1470億円に達すると予測。特に、2012〜2013年にかけて大幅な成長が見込めるとしている。準天頂衛星システムなど室内外の測位精度/速度を向上させる技術の活用や、スマートフォンの台頭によるアプリの高機能化などが、成長を後押しするとみている。
調査は2010年9月から2011年7月まで、マピオン、サンゼロミニッツ、スカイミント、はてな、ライブドア、クウジット、頓智ドットなど32社を対象に、個別ヒアリング調査、公開資料の活用により実施したもの。
同調査の詳細は、調査研究リポート「GPS新時代のモバイル位置情報活用ビジネス展望 —スマートフォンと準天頂衛星によりサービス拡大へ—」に掲載されている。価格は12万6000円。
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