第11鉄 筑波山の正しい順路を教えます……つくばエクスプレス杉山淳一の +R Style(3/4 ページ)

» 2009年07月29日 00時00分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

 地下のつくば駅を出ると、ガラス張りのおしゃれな建物が並んでいる。つくばには筑波大学をはじめとする学術研究施設や、半導体大手インテルの日本法人など、先端企業が集結している。霊験あらたかな筑波山のイメージとは違い、意外と若さあふれる街だ。

 ここから筑波山までは「筑波山シャトルバス」で行くことになる。ケーブルカー乗り場に近い筑波山神社入口までは約40分。ロープウェイ乗り場があるつつじヶ丘レストハウスまでは約50分。ちょっと長めのバス旅だ。しかし景色は退屈しない。道路は並木が整備され、大学などの建物は緑に囲まれていて、アメリカの郊外を走っているようだ。道が細くなると日本の田舎の風景に戻り、車窓右手前方に筑波山が姿を見せる。

つくば駅はオシャレな街(左)。バスで筑波山へ(右)

筑波山はロープウェイ、ケーブルカーの順で回るべし

 筑波山は男体山と女体山が連なっていて、ケーブルカーは男体山寄り、ロープウェイは女体山にある。麓(ふもと)はバスで連絡しており、頂上は尾根道で結ばれている。これらを組み合わせた回遊路ができていて、巡りやすいところだ。乗り物も楽しめるし、ちょっとした山歩きも楽しめる。ケーブルカーで上ってロープウェイで降りるか、逆にロープウェイで上ってケーブルカーで降りるか。どちらがいいかというと、先にロープウェイに乗った方がいい。つまり「シャトルバスで終点まで行く」が正解だ。

 なぜなら、麓のケーブルカー乗り場までの道が長い上り坂になり、山頂の尾根道が意外と険しいから。先にケーブルカーに乗るパターンでは、筑波山神社入口のバス停からケーブルカー乗り場までがかなり長い上り坂になる。ケーブルカー乗り場は筑波山神社の奥にあって、階段の数も多い。ケーブルカーの筑波山頂駅からロープウェイの女体山駅までの尾根道も上り坂が多い。逆回りで先にロープウェイに乗れば、これらの坂はすべて下りになる。このほうが絶対にラクだ。筆者は先にケーブルカーに乗るルートで懲りている。だからロープウェイで上った方がいい。尾根道の距離は短いとはいえ立派な山道で、ハイヒールや革靴は通用しない。

ヨーロッパスタイルのロープウェイ(左)。尾根道は意外と険しい(右)
ケーブルカーで降りよう

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