コラム
» 2010年03月08日 07時00分 公開

第28鉄 流氷を追って知床へ! ダルマストーブ列車でオホーツク海岸の旅杉山淳一の +R Style(2/5 ページ)

[杉山淳一,Business Media 誠]

 5時間以上も列車の中で、しかもずっと雪景色が続く。しかし車窓は旅人を飽きさせない。札幌から江別までの市街地は、雪国らしい煙突付きの建物が並ぶ。町の景色は生活感がにじみ出てしまうものだけれど、雪はそれらをすべて隠す。その先は田畑であろう場所が大雪原になっている。まぶしいくらいの白、そして青空。

 車内に吊されたテレビモニターは運転席からの景色を見せてくれて、これもまた楽しい。岩見沢で再びいろいろな形の建物が現れて、町を出るとまた大雪原。石狩平野が終わる頃、右手は夕張山地、左手は増毛山地を望める。旭川から先、新旭川で石北本線に入ると線路は単線に。山岳路線さながらの険しい行路となる。緑の枝葉に雪を載せた、クリスマスツリーを並べたような森をいくつも通り抜ける。

流氷特急オホーツクの風の車内。テレビモニターでは映画上映もあり(左)。札幌駅で調達した「かに三種味くらべ弁当」(1100円)。左から毛ガニ、ズワイガニ、タラバガニ。筆者は魚介は食べられないため、隣席の婦人に撮影させていただいた(右)

 札幌では半分くらいの席が空いていたが、旭川からたくさんのお客さんが乗り込んだ。前日に旭山動物園、翌日に流氷観光というコースを選ぶ人も多いようだ。遠軽で列車は方向転換していったん南へ。山道を降り続けて留辺蘂で西へ向きを変える。車内モニターでは山岳部分の走行中に映画タイムが始まる。お客さんが雪景色に飽きただろうというJR北海道の配慮かもしれない。しかし景色は変化に富んでいて、いつでもレンタルできるビデオを眺めるなんてもったいないと思う。

 車窓の締めくくりは左手に広がる網走湖。この時期は40センチもの厚い氷で覆われる。その氷の上には赤や緑のテントが点在。ワカサギ釣りや氷上スポーツを楽しむ人で賑わっていた。「流氷特急オホーツクの風」では、要所で車窓案内の放送が流れるから、見逃さずに済む。

3号車は2階建て。1階はラウンジになっていて、子供向けの玩具類がある。売店では駅弁、軽食、飲み物、乗車記念品を販売している(左)。先頭車は運転席越しにパノラマを楽しめる(右)

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